第4話 双刀
家に帰ると母さんが祝ってくれた。
加護の報告もオカンに済ました。
オカンはキッチンでまだ料理作ってたけど俺が顔を見せるとすぐに手を洗ってハグしてくれた。
親のハグって暖かいね~
夕飯まで時間があるので自室に戻って神器を見ようと思う。
◆
魔力を込めることにより焔を纏う刀。
その焔は治すことができない地獄の炎。
◆
魔力を込めることにより冰を纏う刀。
その冰は断てぬ物を断つ冥界の冰。
うーん焔絶は微妙に使いにくいな。
これ人に使ったら致命傷だよ。
逆にモンスターとかなら楽々狩れるとは思う
逆矛はまだ使いやすいね。断てぬ物を断つってことは固いものとかも斬れるって事かな?
てか確かオトンも加護は焔だったけど神器にこんな繊細な装飾ついてなかったんだよな。
なんかゴツくて紅い大剣だった気がする。
それに比べて俺のは前世の神話とかに出てきそうな刀二本。
んーなんの違いだろうか。
まぁいいや、そろそろ飯の時間じゃい!
「四季来たね、じゃあみんなでご飯食べようか」
「わーい」
ちなみに余談なのだが冰ってのがオトンは予想外だったらしく氷はあっても冰は今までなかったらしい。
なんでも氷の場合上位じゃなくても珍しいらしくその氷の上位互換だろうって話ですね。
やっぱ珍しいのかこれ。
てかごめん、俺もう目の前のご飯にしか目が行かんのよ。
「ご飯食べていい?」
「味わって食べてねー」
目の前を見ると唐揚げに天ぷらにカツ閉じ、炊き込みご飯に赤飯に味噌汁、卵焼きもあるじゃん!
俺日の国料理だけは覚えておこう。
てか教えてもらおう
じゃあ
「頂きます!」
いやー全部食べる気で食べたんですけどね。五歳児には大して入りませんでしたね。まぁ全部ちょっとずつは食べれたからいいや。
そういえばあとでオトンの部屋に来いって言われたんだよな。
ちょっとお腹休ませたら行くか。
◆─大五の部屋
こういう時ってノックしないと行けないんだっけ?
コンコーン
「父さん、失礼します」
「入りなさい」
やっべすげぇ顔が
俺何かやらかしたっけ、あれ、見に覚えがないぞ。
「…四季」
「は、はい!」
「………」
そんな勿体ぶります?え、本当に俺なんかしたっけ?
そう思ってるとオトンが口を開いた
「君に家庭教師をつけようと思う」
「…え、そんだけ?」
やっべ声に出ちゃったちょっと待ってオトンがえ?みたいな顔で見てるって!
「い、いえ、父さんが険しい顔をしていたので何か悪いことなのかな~と」
「あ、いやすまない。四季が何になりたいかすら聞いてないのに家庭教師つけるのはどうなのかと思っていてね…」
あーそゆこと?俺が騎士になりたくない可能性があるから家庭教師どうしようかなーって思ってらっしゃる感じね?
俺のなりたいものは前々から決まってはいたし父さんにもいずれ言おうとは思っていた。
「父さん、俺冒険者になりたい」
「そ、そうか…」
うわすげぇ落ち込むじゃん。俺に騎士になってもらいたかったのねわかるよ。
「世界を見て回りたいんだ。世界を見て色んな体験をしてみたいんだ。騎士にはならない。けど強くはなりたい」
「…そうか。もう私からは何も言わないよ。なら来週にでも教師を呼んでおこう」
よっし師匠GET。まだ五歳の俺からしたら刀なんて触ったことないし使い方すら分からないからね。小さい頃から特訓できるのは良い策だよ。
「用件はそれだけだ、お休み、四季」
「お休みなさい、父さん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます