迷走中

2023/6/21 迷走なう

 手術中のランプみたいに完結済みのしるしをつけたり消したりして、良く怒られないなと思う。でも日記が書きたくなってしまったので、完結済みを取り消して連載中にするほかなかったのである。

 だって日記をほかに新連載したところで、ねぇ? 私の日記は一冊でいいと思う。胃薬日記。別に胃は悪くないけど。


 人によって文章を書くスピードは様々あるし、そのやり方も人それぞれで一通りではないと感じていながらも、一回集中を始めたらそのまま帰ってこれなくなるタイプの人を羨ましく感じている。私の集中力は一時間半がいいところで、ほら今も集中力が切れて日記なんぞに手を出しているぞ。これは息抜きだ。だから多少詰まらなかったり文体におかしいところがあっても見逃してほしいぞ。

 丸一日休日で、自由時間が五時間あったとしても、作業できるのは一時間半までだ。そのあとはほんとにへとへとで、疲れてしまって、指も動かしたくない。コーヒー飲んでみたりしても、もうやめて寝なさいとばかりに眉間のあたりがずきずき痛くなってくる。めっちゃ痛い、カフェイン痛。よしてほしい。私は書かなければならないのである。


 「原稿」があって、「やりたいこと」があって、と二つにいっぺんに手を出した結果昨日三つめが追加されてしまって物理的にとち狂ってしまったのが昨日のことである。「嫁入りからのセカンドライフ中編コンテスト」、というコンテストが発表されたのだ。だいぶ先なのにもう構想を練り始めてしまった。順番がおかしい。優先順位を確認しなさい。

 私はターゲットを一つしか絞れないイノシシタイプのうえ、先述の通り集中できるのが一日につき一時間半(一部例外あり)なものだから、ターゲットを変更してしまうと戻ってくるのにだいぶ苦労する。これだからマルチタスク不可能人間は困る。もう少し器用に生まれてきたかった。

 

 ヒロインが活躍する物語と聞くともう止まれないのである。これまでもいくつかのコンテストに参加してきたけれどいずれもヒロインが活躍するものばかりを書いている。カワイイヒロインが活躍する物語を書きたいという魂の叫びだ。紫陽凛の原点に少女小説がある限りもう逃れられない。

 もともと「コンテスト」が発表されなければガールズラブいわゆる百合ものを書いてみようとおもっていたのに(しかも長編で)、そこへコンテストがトラックのように突っ込んできたので昨晩の私は壊れてしまった。ガールズラブを書きたいしヒロインも狙いたいしそれなのに原稿が終わらない。作業可能時間は一時間半。こわれる。


 しかも原稿も自分で読んでいて「これは本当に面白いのか?」という時期に入ってきてしまった。そろそろ客観的なヘルプ舟を申請しなければならないと感じている。

 そして頭も痛い。いたいいたい。やめてやめて。


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