2023/3/27 晴れ強風・無痛
胃薬を飲まずに済んだ。胃薬を飲まずに済むということは世間的には健康であることを指し、喜ばしいことであるという認識であろうが私はそうではない。パ〇シロンを飲めないということは、パ〇シロンを飲めないということである。つまり、あの清涼感を味わえないことであると同時に、この日記に書くことがなくなるという意味でもある。
むろん私は私の日常を盛って語ることもできようが、飲んでもいないパ〇シロンを飲んだと偽るのはロート製薬に対して申し訳がない、なによりパ〇シロンに失礼である。ゆえに、今日は胃薬を飲まなかったと断じておこう。
胃薬、飲めなかった。
胃が痛まないのをこれ幸いにとLチキを買って頬張る。噛むたびに染み出てくる肉汁というか脂というか、つまるところ熱い油を指先でもろに浴びながら頬張る。美味い。これにコーラも合わせて完璧だ。優勝。ここにLチキ用のパンがあればもっとよかったのに。七十円ほどで買える二つのパンで、ようはLチキをこれに挟めということで売り出されているあのバーガー用のパンである。アレがあればもっと優勝できたに違いない。
※※
昨晩は悪夢を見た。しかしながら悪夢で跳ね起きる前にうなされて配偶者の頬を殴りつける事態になるとは思わなかった。寝込みにいきなり殴られた配偶者も飛び起きてわけがわからない、つまり殴った私にしか理由のわからない暴力が発生したわけだ。
百パーセント私が悪いので正直に謝った。夢に実父が出てきたと。
私の実父には嫌がる娘に「ぶちゅー」を迫るという悪癖があり、幼いころから私(と妹)はそれに悩まされてきたわけだが、結婚して距離も置いて顔も忘れたわ、という今になって父の「ぶちゅー」を再体験するとは思わない。というか、思わなかった。ゆえに拳はスパァン!と伸びたし無害かつ無実の夫はそれを頬で食らったわけである。事故である。
思い返すだに事故である。姉と慕う先輩(70代)はこれを聞いてひっくりかえらんばかりに爆笑した。笑って供養してもらえてなによりだ。
胃痛の原因にストレスとあるが、無意識に何かしらのプレッシャーがかかっているのかもしれない。要するに、パ〇シロンとはいつまでも友達でいようと思う。手放さないからな。わが友。
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