第19話
夢子さんはきびきびと働いていた。営業のトップらしい。可愛らしく穏やかな感じの夢子さんを一目見ただけではそんな感じはしないんだが、とても気が利くしリフォームの知識も豊富だったので今のところ夢子さんにかなう同僚はいなかった。
「自分で家を直したりすることが好きだからかな、リフォームの事を勉強するのがとても好きなんです。」
「夢子さん軽井沢は好きですか?」
「行ったことがないので…いいところ何ですか?」
「とても素敵な所です。」
「そうなんですか…一度行ってみたいですね。」
「夏になったら行きましょう。」
「夏も涼しくて快適ですよ。サイクリングにはもってこいなところです。」
「いいなあ軽井沢私も行ってみたいです。」
「一緒に軽井沢に住んで中古の別荘を直しながら2人で暮らしていきましょう。」
「……それって…。」
「嬉しくてつい言ってしまいました。再会したばかりでこんなこと言われたら驚きますよね。」
「…ええ少し驚きました。」
「でも本気なんです。すぐでなくていいので、あなたと軽井沢で生活してみたい。」
……。
「僕たちうまくいくと思うんですよ。趣味も興味のあることも同じだし、自分の家を2人でリフォームしながら一緒にサイクリングをして、気ままに暮らしませんか?」
「……。」
「僕もリフォームを覚えたいなと思ってるんです。屋根材の張替えぐらいならできるような気がして。」
「あれは結構大変なんですよ。張り替えたことあります?屋根裏。」
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