第18話

Yはインターネットで夢子さんが行きそうなリフォームショップを探した。ついでに自分も使ってもらえそうなリフォームショップの募集も閲覧した。Yはリフォームの経験も資格もないので、それでも使ってもらえそうなショップを中心に探していた。

通勤のことを考えて、近いところから探していった。資格がなくても使ってもらえそうな店は結構あった。Yはリフォーム会社のスタッフのブログページからつ夢子さんを探し出した。夢子さんは名古屋市守山区にあるリフォームショップで働いていた。

やっぱり夢子さんは近くにいたんだ。


だからってどうする。夢子さんは俺の気持ちなんて、全く知らない。敵意も持っていない代わりに、特別な好意も持っていない。全くゼロの状態だ。まだ二人の間には、何も生まれていない。Yはとにかく少しずつ二人の距離を近づけて行こうと考えた。一番いいのは今夢子さんが働いてるショップで働くことだ。同僚になってしまえばいつか夢子さんとゆっくり話ができる機会もあるだろう。Yはさいわい今働いているところには全く未練はなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る