第35話 二人の行方!
(あの家は呪われていて、誰かが、産婦人科の院長達也を殺害した。更には人里離れた敷地内で子供を焼き殺している)
樹は美紀の話を聞いて最初は憤りで頭の中が真っ白になったが、よくよく考えたらこれは大変な事、居ても立ってもいられず、事実はどうあれ真実が知りたい一心で樹里亜の携帯に電話をした。
一方の樹里亜は憧れの陽介から電話をもらい「ヤッター!」と喜び勇んで電話に出た。
あの日は終始、今どきの女子大生の話で終わってしまったが、そういえば今度フランスで会った時の話を詳しく話してくれくれると言っていたのに、まだ何も聞いていなかった事を思い出して、今度こそ色んな話が聞けると思い、急いで携帯に出た樹里亜。
すると樹から思いもよらない言葉が……。
「あの~?まだ…会ってそんなに経って居ないのに……電話して……失礼とは思ったが……伝えておかないと大変な事になるかもしれないと思ったので……会って話したい」と電話をもらい、嬉しさ半分何かとんでもない話のような不安半分で、待ち合わせ場所の喫茶店に出掛けた。
やっと始めて2人で会えた記念する日にも拘らず、樹の余りの不安気な悲壮感漂う表情に、樹里亜も何かとんでもない事が起こっているに違いないと、すぐさまキャッチして聞いてみた。
「一体どうしたんですか?そんな暗い表情で樹さんらしくありませんよ」
すると樹が開口一番「実はあんまりな話だから言うけど……あの家は呪われていて……誰に殺害されたか分からないが、樹里亜ちゃんのお父さんは殺害されたらしいと、聞いたんだ。更には人里離れた敷地内で子供を焼き殺していると、聞いて……?それ本当なのかい?」
「一体誰がそんな事を……」
「…………」
「もう💢そんな重要な事…ちゃんと教えて下さいね❗」
「……ああ…ゴメン!ゴメン!…実は…美紀ちゃんだよ」
「……やっぱり!美紀ちゃんの事が信じられない!…でも?何故…そんな事を……?父は生きているのに……それも、とても口外出来ない残虐な話になっているのよ。何の証拠無いのに……でも確かに……少女が死んだと父が…うわ言で……?それでも……ハッキリ分かった事でもないのに……まかり間違っても、絶対に口外してはダメでしょう。美紀は一体何を考えているの?どういうつもり?……でも、ここ数日父に会っていないわ。それに父が……何か怪しい実験?研究?をしているって話は、父と母は私に隠しているけど、こっそ聞いてしまった事はあるわ。一体それが何なのか?」
樹は樹里亜の過去の諸々の出来事や、美紀の発した出来事が全てデタラメとは到底思えなくて、樹里亜の行く末に不安を感じて、早速調べようと提案した。
「その謎について徹底的に調べる必要がある。樹里亜ちゃん一緒に調べようよ!」
「私もそう思うわ。樹さん一緒に調べて下さるの?こんな事に付き合わせるなんて。本当にごめんなさいね?」
「良いんだよ。乗り掛かった舟だ。一緒に徹底的に調べよう」
「本当にありがとうございます」
樹と樹里亜は時間が空けば行方不明の父親探しに、父親の怪しい実態探りに奮闘している。
その合間に若い2人は、ハイセンスなブランドショップやレストランがそろう「表参道ヒルズ」に出かけたり……。
東京湾に浮かぶ人工島「お台場」観光施設や公園がいくつもあり、映画鑑賞やミュージアムめぐり、ショッピングやグルメなどを楽しんでいる。
お台場海浜公園の波打ち際で夜景を眺めたり、大観覧車から7色にキラキラ輝くベイエリアのライトアップを一望したり、ロマンティックな夜のデート。
求め合うがままに熱い抱擁を💛**⋆・熱いキスを*。*⋆・💋・*⋆・
恋の炎が燃え上がる2人なのだが……?
行く手には更なる難題が降りかかり……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます