― ケルト紋様 ―

 アイルランドにはこんな三題詞があるそうです。


「職人の三つの要素とは、ゆがみなくつなぎ合わせる技術、自由自在にコンパスを操る力、計算された筆遣い」


 この言葉を銘とするように、ケルト装飾には円や弧、渦巻曲線を多用した幾何学模様があります。本編ではケリドウェンの血筋を表す文様として登場します。

 

= 本文 =

 円の中心に小円。小円に隣接する小円が三つ。互いに複数の曲線でぐるりと繋がり幾何学模様を成している。輪廻を象徴する無限ループ――それは、冥界の女神ケリドウェンの血筋を示す紋様だ。

—――――――


参考『ケルト紋様の幾何学ー自然のリズムを描く』アダム・テットウ 著 山田美明 訳



 ケルト装飾にはもう一つ、円弧や渦巻と双璧を成す主要なデザインがあります。ケルトの組み紐模様、ケルティック・ノットです。


 本編には書いていませんが、ライアンの剣に刻まれた紋章は、端がないことで永遠を表すリング状の組み紐が刻まれています。ブローチなどに使われるケルトデザインで、結構カッコいいです。


  ケルト ブローチ  ← コピー検索用



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