はなちゃんへ

第49話 良かった

もしも、、、

あなたと私が逆だっらどうだろう。

不倫中の2人には

子育て中のイライラもない。

義理両親へのイライラもない。

気が合う2人の時間。

毎日の電話。

あの人は

優しいでしょ。

ユーモアもあるでしょ。

楽しいよね。

会えない日が切ない分

会える日が楽しみだよね。

会えた時間を大切に過ごしたよね。

惚れちゃうよね。

でもね。

私は

どんなに仲良くなっても

どんなに気が合っても

どんなに誘われても

既婚者を口説く時点で幻滅する。

それ以上の関係になる事はない。

なので、、、

たとえあの人とでも

何も始まってない。

誰も傷つく事はない。

誰も傷つける事もない。

あの日ダンナと出会えて良かった。

あの日夫婦になれて良かった。

私が今まで経験してきた事

親父の不倫も

両親の離婚も

実家がない事も

すべてがこの試練を乗り越えるため

だったのかな。

私達夫婦が今も一緒にいるのは

私達が一緒にいたいから

誰のためでもない。

はなちゃんへ

あなたが私にしてきた日々は忘れない。

起き上がれないほどに

深く傷ついていた。

ただ

強くなりたい。

負けない。