第48話 まだ時間が
もう連絡は取ってないの?
じゃぁ、
あの日はどうやって連絡をとったの?
それともまだ会ってるの?
ほとぼりが覚めるのを待ってるだけなの?
そもそも 大丈夫って何?
聞きたい事はたくさんあった。
口にしなくて良かった。
今日まで私にまだ疑われてたって事を
伝える事になるところだった。
ダンナはショックだろう。
ダメだ。
最近、頭痛がひどい。
独り言を言っている。
気がついたらボーっとしている。
夜が眠れない。
過呼吸になる。
大声で叫びたくなる。
手が震える。
何もしたくない。
何も考えたくない。
真っ暗な穴の中に入ってる感じ。
頭の中のネガティブな自分が
話しかけてくる。
信じるな
また同じ事を繰り返す
もう傷つきたくないでしょ。
そんな私を気遣うダンナ。
私の名前をよく呼ぶ。
私の手を繋ぐ。
私の頭を撫でる。
私にとても優しい。
朝、行ってきますの後
「大好き」
って抱き寄せてからの優しいキス。
この日を待っていたはずなのに。
まだ不安だ。
涙があふれてくる。
2人で一緒に食べる時間が好きだった。
なのに
ご飯の味がわからない。
何の味もしない。
星を見たいと外へ出た。
いつまでも見ていられる。
真冬なのに寒さも感じない。
ダンナが病院へ行くように言う。
何科を受診したらいい?
インフルエンザすらかかった事がないのに
私は壊れていた。
もうダンナを疑いたくない。
なのに、、、
もう少し時間をください。
私は私が思っていた以上に
傷が深いみたい。
はなちゃんへ
こんなに幸せなのに不安にさせる。
あなたのダンナへの気持ちが
消えてなくなる日まで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます