第10話 誘導尋問
私はダンナの経理をしている。
ドラッグストアで買い物中
「ドンってコーヒーはブラック?微糖?」
「微糖」
「じゃぁパパと一緒だね」
たぬきは私だったのか 笑っ
紅茶はドンへじゃないな。
情報をゲット
まだまだ情報が足りない。
次の休日、
レシートをさかのぼって調べた。
休日に出かけた時、
帰りにはガソリンを入れている。
だいたい16時半頃帰ってきている。
なるほどな、
昼頃から16時頃まで会っているんだ。
真っ黒だ。
浮気は、ほぼ確定した。
その日の夜 ダンナが求めてきた。
わたしは拒否した。
「どうした?」
私はボロボロと泣いていた。
「なんでもない」
泣き止むまで待ってもう一度
「どうした?」
ダンナが優しく手を握りながら聞いてくる。
「浮気してるよね」
「なんで?」
ダンナはかなりびっくりしていた。
まだまだ証拠が足りない。
レシートを調べている事は言えない。
ダンナから優しく手を握られ
落ち着いた私に
大丈夫?寝ようか?
すっかりダンナのペースだ。
この時ダンナから
浮気なんてしてないよ
この言葉を聞いてなかった事に
気づいていなかった。
この時の私は自分への愛情を
確かめていたんだろう。
優しくされるだけでよかった。
どこか安心していた。
はなちゃんへ
ダンナは16時になると
私のところへ帰ってくるよ。
帰らないでって言わないの?
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