第9話 謎のお告げ

私には昔からおばぁさんからのお告げがある。

暗号のような日もある。

その日はぼんやりたぬきが浮かんだ。


夕方、ダンナからの電話

「新しい仕事の契約が取れそうだからドンと会ってくる」

なるほど、嘘なんだな。

なんとなくそう思った。

だが、来週からの新しい仕事をゲットしていた。

違ったのか。

違って良かった。

どこかほっとしていた。

それからも2週間に一度ほどそんな日があった。

仕事は順調だ。

平日休みも少なくなっていた。


私はダンナの経理をしている。

当然、領収書の整理もする。

何気に見ていて気づいた。

レシートに時間がのっていた。

15時頃にコーヒーと紅茶を買っている。

なぜか胸騒ぎがした。

携帯の履歴を確認した

その日はドンに会う連絡があった日だ。


「見つけた!」


はなちゃんへ

ダンナとはあなたの家で会ってるの?

あなたは結婚はしていないの?

会えない日曜日が淋しくない?




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