第8話 自由な時間
個人事業主のダンナは自由だ
仕事がなければ休み。
仕事が終われば帰れる。
あのLINE以来ダンナの信用は地に落ちた。
すべてが怪しい。
〔いってきますのキス〕と
〔おやすみのキス〕は
欠かさない毎日は続いている。
少なくとも愛情がない訳ではないはずだ。
ダンナとケンカはしたくない。
嘘つきのダンナを疑う自分と
優しいダンナを信じたい
私の頭の中がケンカしていた。
平日休みの時には気が気ではなかった。
朝ごはんだけを作って行く事にした。
仕事をしていても
ダンナが出かけているのか
家にいるのか気になる。
大急ぎで帰宅する。
朝ごはんは食べている。
「昼ごはんはどうした?」
「食べてない」と答える。
「今度から昼も作って行くわ」
「いらない」
えっ?
「ケガで長期休み中の友達のところへ
弁当を買って行くから大丈夫だ
今日も行ったけどこれからも休みの日には
行くと思う。
昼は一緒に食べるわ」
その友人は本当の話しだ。
お見舞いにも行っている。
不覚にも信じてしまった。
どこか信じたかったんだろう。
ダンナだっていい大人だ。
休みの日は何をしても
誰と会っても自由だ。
女と会う以外は。
はなちゃんへ
ダンナへ料理を作ってた?
でもね。
ママの料理が1番美味しいって食べてるんだよ。
毎日、毎日。
今日も言うよ。
「美味しい。ママありがとう
ごちそうさま」
って。
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