第5話 ペットの死

シェルティ 男前のオス犬だった。

名前はポッキー。


3人目の子供のように

常に夫婦の中心的存在だった。

特にダンナはかわいがっていた。

人間の言葉が理解できるのかのように、

かしこい。

芸もたくさんできた。

わたしはしっかりとしつけたが、

ダンナは甘やかして

おやつを与える係だった。


子供達の成長につれ、

夫婦でゆっくり散歩をする時間は

なくなったが、

ダンナはポッキーとの時間を大切にしていた。


だが、ペットとの別れは早い。

ポッキーが我が家に来て10年経ったある日

朝からぐったりとしている、

病院へ連れて行く。


2週間ほどの闘病生活後

息を引き取った。


まさにその日だ。


病院から連絡を受けたダンナから


〜 ポッキーがもうダメかも 

帰るまでもつかな?

はなちゃんにも連絡したよ 

とにかく今日は早く帰るから

ママも帰ってきて 

間に合いますように 〜


おわかりだろうか😏


『はなちゃんにも連絡したよ』


はなちゃんって誰?。

まさか、昔の誤爆メールの女か?

すでにスマホの時代だ、

昔のメールは残っていない。

まだ続いていたのか

違う女なら2人目だ


はなちゃんへ、

ポッキーの話しを聞いてた?

ポッキーは大切な我が家の家族だ。


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