第10話 短編小説とは

当たり前だけど、とにかく短いのが短編小説。そのかわりに世界観とか小説の中で展開される文化について記述する必要がない。いや、記述している暇はないのが正しい。

一般的な、読む人にとって当たり前な共通のお約束を展開して物語に引きずり込むのに5行以上かけてはいけない・・・かも。


ちょっと見本になるかも


タイトル:ハニートラップ?


電車で前に座って居るお姉さんの足元が広がったり閉じたりして気になる。妙に揺れてる。だが、ソッチに眼をやってはいけない。お姉さんの手にはスマホがあり、動画を撮影している可能性もある。妹に云わせると「イワシの死んだ目」をしていても視線に違いないし。目先を奪われるのは、オトコのサガなんだよ。

もやもやしていると次の駅でお姉さんの前に立ってたおっさんが、降りた。顔が…相変わらずスマホを見てる。

が、胸元に四角いモザイク模様がある。気のせいかと左右に眼をやると、向かいに座っているのは、おばさんからお姉さん、JKにJCに・・・右端に妹みたいなのまでいて全員モザイク模様をあっちこっちに貼ってある。なんだ、これは?


ひとつ前の駅から左隣に座った執事風の鼻髭にメガネ、ごま塩頭のおっさんが、バリトンの低い声で「御好みは?

一応、いろいろ取り揃えて見ましたが。

なんでしたら、モザイクをスキャンして下さい。

何とかしますので」


何とかとは、何だ?


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ここから先の展開を思いつかないのでほったらかしなんですけどね。

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