第13話
髭面の男は驚愕に満ちた目を向けて
海猫はと云うと、三階の窓をこつこつと
猫は長椅子の上に陣取る。食卓の上には三人分の食事が用意されて居た。料理自体は冷めて
冷えては居たが料理は
男の妻が生の魚を出すと一匹と一羽は食べずに首を振った。海猫は飛んで来て
実際に火で
海猫は使われて居ない机に
が、海猫が一声鳴くと猫は急に目を明けて年若い男を
猫と海猫は年若い男が借りて居る四階の部屋
翌日、彼は
猫と海猫は当然の如く
年若い男は髭面の男の厚意に感謝しつつ舟を漕いで中心に
町の外の波は意外と高かった。最初に
町の中心へ行けば行く程静けさが増して行く。やがて十七階建てに到着した頃、音と波とは比例する様な関係に
年若い男は十七階建ての建物の船着き場を一周して確認して見た。現在乗って居る
驚くには値しないだろう。一年中ずっと消えずに居る
誰かが
猫と海猫も
が、
結局、今回も使うのは
だが海猫は澄ました様子だ。
一階の生命体反応は三、一人と一匹と一羽。二階……零。三階……零。四階……零。五階……零。六階、零。七階、零。八、九、十階も零。十一から十三階も零。十四から十七も零。屋上に反応が……一つ? 思わず天井を見上げた。
年若い男は階段を登って上に
三階から四階、五階へ。一歩一歩足を進めて行く。十階を過ぎる。動く気配は無い。十五階、先程から微動だにしない。十七階、年若い男は扉の前に立って居た。
年若い男は
扉から屋上に飛び出て探し
屋上の真ん中に立ち、年若い男は再び意識を集中させようとした――所で
「困って
声がした、聞き覚えの有る声。背後から。
年若い男はゆっくりと振り向いた。黒服の少年が
「もう少しだね……でも余り助言をするのも
「僕は先に行って待って居るよ。君達なら
「助言は一つ
「
年若い男が
と云う事は最短で後三日……否、二日以内に
少年の言葉を信じるなら、仲間とは
髭面の男の話を信じるなら、
両者共に
一種の透明人間とでも云おうか、
大丈夫だ、年若い男は自分に
とは云え、
誰かに協力を要請すべきか? いや、
年若い男は太陽に目を向けた。
年若い男が
年若い男が歩こうとする
猫は逃げようと抵抗したが年若い男は放さなかった。
最初の内こそ猫は暴れて居たが十四階を過ぎた辺りから
海猫は舟の一つに乗って
舟を漕ぎ
町の中心
そしてもう一つ、気に
「いや、何で西の方にばっか住んでて東の方に住まないかと言うとだな……実は俺達にも
帰宅してから髭面の男に色々な事を訊いて居ると、
年若い男は
完全に日が暮れた頃、髭面の男は自身の妻と年若い男を連れて舟を漕いで町の外周に
年若い男が外海に面した船着き場に到着した時、
髭面の男に問うて見ると
炎は
内側には
理由を問うても誰も知らない。だが一周して居る事は
年若い男は食事を楽しみ
質問の答えは
行商人が来るのは常に週に一度で時間も正確に正午に
以前に旅人が来たのは三年前。
住民は全員西側に住み東側に住む
東には
帰る時も同様で必ず十七階建てを使って居る。
旅人も
新たな島や大陸や町を探ろうとする者は
旅人が帰る時は
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