第8話

「おとうさん、このひとたち新人さんだよ。一周もしてないみたい」


 部屋に少女がはいってきた。手に盆をもっていた。菓子がのせられている。少女はそのままもとの席についてテーブルに盆をおいた。さっそく菓子に手をつける。父親は思案するような表情をみせて、口もとに手をあててかんがえこんでいた。


「一周もしていないというのは、ほんとうですか?」と父親はきいた。


「しかしここにくる以上は、それなりの経験をつんだものでなければ、むりなようにおもうのですが……」


「ほんとうだよ」と少女はいった。


「だって、あそこから脱出するときもわたしがやったんだもん。おまけにわたしのやった移動にもおどろいていたし、ほんとうにはじめてだったみたい」


 少女がそういうと、父親はなやむようにうなった。


「わたしとしては、にわかにはしんじがたいのですが――しかし娘がうそをつくともおもえませんしね。ではおききしますが、じっさいのところ、あなた方はどういう状況なんです?」


 たずねられた事柄にたいして、としわかい男はできるかぎり正確にはなした。父親はだまってきいていた。はなしおわってから、父親は質問をいくつかし、それからふたたびだまりこんで、黙考をはじめた。それがやむと、こういった。


「わかりました。たしかにあなた方は新人なのでしょうね、信じがたいことですが。まぁしかしあれですな。なんにせよ、はじめてというのは心おどるでしょう。いやぁなつかしいですなぁ。わたしもですね、あなた方のように新人だったことがあったのですよ。あたりまえですがね。最初のころはわたしもずいぶんと戸惑っていたものですが、なぁに、なれてしまいさえすれば、たいしたことはありませんよ。だいじょうぶです。経験者はかたる、ってね。しかしあなた方はかんがえようによっては幸運なのかもしれませんな。なにしろわたしの頃はその手のことをおしえてくれる人などいなかったわけですからね。そういう意味ではとても運がいいといってもよいのではないでしょうか? いやいや、もうしわけない。ついつい説教くさくなってしまって。いや、ぐちですかな? べつにうらみがましく言うつもりなどないのですが、やはりなんといいましょうか、うらやましいと申しますか、的確なじょげんをくれる先輩がいるというのは、すばらしいことですよ、はい。ああ、べつにじぶんが先輩としてすぐれているなどと、うぬぼれたことをいうつもりはないのですが、嫌味のようにきこえたのならもうしわけないばかりです。で、まぁわたしとしてもせっかくこのような状況なのだし、いろいろと手助けしたいところなのですが、いざというと緊張しますな。というか、おしえてしまっていいのかどうか……いやいやそれこそが脱出の糸口なのかもしれませんしな。やはりむげにするわけにはいきません」


 そこまで一気にいってから父親は唐突に口をとざした。としわかい男はなにか質問をしようとおもいたったが、しかしきくべき事柄があまりにおおすぎるために、どれからきいたものか判断ができずにいた。


「そうですな……」と父親が口をひらいた。


「正直なところ、しゃべっていいものなのかどうか、わたしには判断がつかないのですが、特例といいますか、はじめてすぐにこちらにきた運命といいますか、そういうものがあるのでしょうな。やはりいろいろと話しておいたほうがいいのでしょう。まずわたしの娘のつかった移動術にかんしてですが、あれは要するに陣をえがいて、そこにあらかじめ用意しておいた『なんらかのもの』を媒介にして移動するというものです。ほら、あなた方がはじめに建物からでたときとおなじですよ、共通するもの――というかこの場合は類似物ですが――を媒介にしてでてきたわけです。が、しかし当然ながらそういうものがない場合もじゅうぶんにかんがえられるわけですな。そこで登場するのが『陣』と『もの』です。娘のばあいはこうです。まず、いれもののほうに、この地のみずがはいっていたわけです。陣はつなげるための、まぁ補助のような役割をはたしたわけです。とはいうものの、いくらなんでも元々はひとり用のものだったわけで、それを三人も余計につれてきたのですから、娘ひとりの力ではたりません。そこであなたにくちづけをしたわけです。あなたがもともと持っていた情報処理能力をつかわせてもらったわけですな。ところで、はなしはかわりますが、うちの娘はいかがでしょうか。じまんするようですが、うちの娘はとてもかわいらしいと思うのです。親のひいきめ、といわれればそれまでですが。こう見えて、とても料理がじょうずなのですよ。結婚相手としていかがでしょうか。いやいや、わかります、わかります。突然おまえはなにをいっているのか、とお思いになるでしょうな。しかしながら、この件をきかないまま終わらせるわけにはいかないのですよ。べつにだいじな娘のくちびるを、しかもあんまりロマンチックでない状況でうばわれた、と気にかけているわけではないのです。いやいや、あなたのいいたいことはわかります。あんたの娘がかってにやったことだと、文句をつけられても困ると、そういいたいのでしょう? わかっていますとも。いくらわたしでもそこまで愚かではありません。なにも責任をとってくれという話ではないのです。じつはですな、この町は若者がとてもとてもすくないのですよ。はたして娘の結婚相手がいるだろうかと、内心ずっと不安におもっていたのです。わたしがさきほどから、この町にすむことをすすめているのも、ひとえに娘のためだとおもってくださってけっこうです。あなたが旦那になってくれるというなら、ひと安心ですよ。優秀なかたのようですし。娘も気にいっているようですのでね。ぜひわたしの娘をもらっていただきたいものです。心配せずとも十年……いえ、五年もたてば娘は美人になっておりますから」


 わらってあたまをさげた父親に、としわかい男はためいきをついた。


「それは本気でいってるんですか?」


 こたえたのは父親ではなく、あだやかな女のほうだった。


「この父親は本気だよ。娘のほうもだけどね」


「娘も、か?」


「としごろの男がいないってのは事実なのさ。すくなくとも、この父親はほんとうのことをいってる。だから、あたしらを町にすまわせようとしているってわけだ。勘だが、仮にあんたが娘と結婚せず、かわりにこの町のだれかをめとってこどもを作ってくれるなら、それでもいいとかんがえているようだよ――ああ、娘のほうはそういう展開はいやみたいだけどね。とにかく若いやつがほしいみたいなんだよ」


 父親は、もう一度ふかぶかとあたまをさげた。少女もしんけんな顔で、としわかい男にむかって「かならずしあわせにします」とあたまをさげた。


「ぼくはこの町にすむ気はないんだ。それより、はなしをつづけてくれないか。ひょっとしたら考えなおすかもしれないよ」


 父親はすこしばかり悲しそうな顔をして、それから語りだした。


「えぇと、どこまで話しましたかな……そうそう、娘の移動術のところまででしたな。娘のつかった移動にかんしては、さほど高度なものでもありませんからね。おぼえようと思えば、すぐにでもおぼえられますよ。ようするに媒介になるものをもっていればよいのです。陣のほうの紋様は、一見するとむずかしいようにみえますが、あれはとくにいみのないものですので。ほんとうは円をえがいて、そのなかにさらに円をえがきさえすればいいのですよ。ただですね、あれは一種の儀式ですから。やはりその……呪術的といいますか、これといった理由はないけれども、こうしたほうが効果があるような気がする、という理由でアレンジするのですな。娘が陣にいろいろと細工をしたのはそういうわけなのですよ。くわえていえば、あのときはひとりで移動するのでなく四人で移動するわけですから、よけいにいろいろと気をつかったのでしょう。ですから、あなた方がじっさいにつかうとなったら、自分流にアレンジしてつかってもらいたい。さすれば、いつでもここにかえってくることができます」


 そこまでいって父親はだまりこんだ。としかわい男が質問をする。


「それで〈円環〉については……」


「それについては、ことばではなんとも説明しづらいのですが、まぁそのままの意味です。すべてはつながっていると、つまりはそのような意味ですな。あなた方はすでに参加していらっしゃる。ゆえにもう脱出は不可能だとしか、お答えできませんね。いえ、べつにあなた方のちからを過小評価しているとか、たんに悪意でこのようなことをいっているのではないのです。すくなくとも、わたしをふくめてこの町にいるものは、あきらめたものたちですから。〈円環〉をいくどもめぐり、結果的にむりだと結論づけ、ここでしずかにくらしていくことをえらんだものたちです。まけ犬といえばそのとおりですが、しかしなんど挑戦してもかならず〈円環〉にはまりこんで、つぎなる犠牲者たちをうみだしてしまう……わたしはね、正直にもうしあげて、つかれてしまったのですよ。ですから、わたしたちはおりたのですよ。あなた方が脱出に成功するかどうか、それはわたしにはわかりません。しかしめぐる回数がおおければおおいほど、犠牲者となるものたちもふえるということは頭においておいてください。ああ、失礼。意味がわかりませんな、これでは。しかしですな、わたしとしてはこういうふうにしか説明できないのですよ。あなた方も会場できいたのでしょう? 体感したものにしかわからないと、そういわれたはずです。ことばで知るよりも、じっさいに体験したほうがはやい。あなた方がここでくらすことを拒否し、脱出をつづけるというのなら、そうとおくないうちにあなた方も遭遇することになりますからな。ですから〈円環〉についてはそれだけもうしあげておきます。それからあなた方のであった、くろい服をきた少年ですが、かれもまた巻きこまれたもののひとりでしょう。ただしその少年はまちがいなく、あなた方よりもまえに――まさかわたしよりもはやいということはないでしょうが――参加していますな。そして、まだつづけている。あきらめてはいない。そういうことなのでしょうね」


「ちょいと質問をいいかい?」とあだやかな女が手をあげた。


「あんたの話はいまひとつ要領をえないんだけど、とりあえず、あたしらがいたあの会場のほかにも会場があったということかい? いや、それともずっと以前からあの会場がつかわれていて、あたしらみたいなのがあつめられていたと、そういうことなのかい?」


「どちらともいえます。べつにはぐらかすつもりなどないのですが、とにかくどのようにいったらいいのかわからないのですよ、わたしにも。なにしろわたしじしん、じつのところよくわかっていないのですから。もうしわけないですが、かんべんしてください」


「まとめると」ととしわかい男はいった。


「あなたとあの少年は、ぼくたちのせんぱいにあたる。すでに〈円環〉をなんどもめぐっていて、あなたは脱出をあきらめた。少年はあきらめていない。参加者は現在進行形でふえていて、〈円環〉をすすむたびにふえる――」


「わけがわからねぇな」という大男のぼやきに、としわかい男は同調した。


「まったくだ。だがまぁ、つまりはまえにすすめということだろう。いずれわかることなら、あせるひつようはない。経験したうえでまたかんがえればいい」


「気楽にいってくれるぜ……」と大仰にためいきをついてから大男は言った。


「やれやれ、こんなやっかいなことなら参加しないで、うちでねてりゃよかったよ」


「しばらくはここを拠点にすればいいでしょう。はからずも、あなた方はかなりゴールのちかくまできていますからね。もうすぐですよ、すべてのはじまりの地にたどりつくまで。それまでは――いえ、これからはこの町を拠点にほかのところにいってくればよいでしょう。この地のものをもっていけば、すぐにもどってこられるのですから。健闘をいのります。脱出方法がみつかったら、ぜひわたしたち家族もつれだしてください。あきらめたとはいえ、故郷へのおもいはきえていませんので。それに……できることなら、娘にもわたしたち夫婦の生まれ故郷をみせてやりたいですし」


 そういってから感慨ぶかげに、まぁおそらくあなた方とはべつになってしまうのでしょうけれどね、と父親はつけくわえた。


「それで、きょうはここにとまるのでしょう? 宿なんて気のきいたものはありませんから、どこかのあき家をさがさなければなりません。どうです? これからいっしょに。さいわい、もうすぐ妻がかえってきますから、いっしょに昼食をとったあとにでもいきませんか? 夕食のほうはこちらでご馳走しますし、いかがでしょう?」


 としわかい男はこの申し出をありがたくうけとり、そのようにとりはからわれた。昼食をとらせてもらったあとに家さがしをおこない、少女の家のちかくにあった一階建ての一軒家に居をさだめた。


 それから男は夕食をたべ、家でやすんだ。大男とあだやかな女は町を見てまわるといってそれぞれ出かけていった。としわかい男はベッドに横になってさっさとねむった。ながい一日だった……と彼はおもった。


 翌日、目をさましてリビングにいくと食事ができていた。あだやかな女と大男はすでにたべはじめていた。だれがつくったのかとおもうと、少女がつくったらしかった。少女はたべずにまっていた。としわかい男が席につくと、かいがいしく朝食を男のまえにはこんで、はにかみながら「きのうね、お母さんにならったの」といった。


 簡単な料理だったが、うまかった。としわかい男がたべはじめると少女もたべはじめた。食事がおわると、としわかい男は少女から移動術の手ほどきをうけた。


 が、どういうわけか使いこなすことができなかった。それどころか、能力をつかうことさえ困難だった。これまでできていた、情報のしゅとくさえも満足におこなえない。


 むりに手伝わせたせいかもしれないと少女はいった。もともと、なれたひとでもけっこうな負担になるのに、なれないひとにむりやり手伝わせたから、たぶんそのせいだろうといって少女はあやまった。


 昼食時になると、父親が母親をともなってあらわれた。事情をせつめいすると、それならばしばらくはやすんでいかれてはいかがですか、とすすめられた。


 かいふくにはそれなりに時間がかかるから、というのが主な理由だった。あだやかな女と大男も賛意をしめした。ふたりはこの町が気にいったらしかった。としわかい男もしかたなくうなずく。どちらにせよ、ちからがもどるまでうごけない。


 そうして二か月がたった。いぜんとして能力はもどってこない。しびれをきらしたとしわかい男は出発することを提案する。大男はすぐさま同意したが、あだやかな女はすこしばかりいやがった。


 そうとうこの地にいれこんでいるようだったが、またいつでも戻ってこられるだろう、とむりやり説得する。少女の父親からなんとか移動手段はないものかと相談をすると、それならば列車がでているということをきかされた。


「神殿とはちょうど反対側にあるのですよ、ちょっとばかりとおいのですが。いや、もうしわけない。べつにかくしていたわけではないのですが、まぁタイミングといいますか、いついったものか迷ってしまいましてねぇ。あなたのちからも、もうすこしで快復するのではないかと、あわい期待もいだいておりましたから。じっさいには、こうして二か月たってみても、まったくもってなおっていないわけですから、もっとはやくにいうべきだったのかもしれません。ほんとうにもうしわけない。あ、そうそう、駅の利用者はすこぶるすくないですから、あせる必要はありませんよ。つねに一台は列車がとまっています。すこしばかりかわったシステムでしてねぇ……客がやってくると列車をうごかすというものなんです。ですから目的地も自由にえらべます。いきたいところにつれていってくれますから、いまのあなた方にはぴったりでしょう。わたしも最近はいっていないのでわかりませんが、まぁたいていの場合は砂漠か山のほうにむかっていましたが。いやなつかしいですなぁ、砂漠のほうはくらしづらいようにもおもえるんですが、しかしあの雄大さはほかではあじわうことができませんよ。またひさしぶりにいってみましょうかねぇ……ああ、失礼。ついついむかしのおもいでにひたってしまって。山のほうは二回ほどしか行ったことがないので、わたしもよくはしらないのですが、あちらもきれいでしたなぁ。赤くそまった木々が目にやきついて……いやいや失敬失敬。いけませんな、このとしになると昔のことをあれこれというようになってしまって。町はどちらにもありますから、お好きなほうをえらべばよいでしょう。ざんねんながらわたしは、あなたのちからの快復のさせ方はぞんじませんが、ほかの町にすんでいるものならばしっているでしょう。あるいは、あなた方がであったというくろい服をきた少年ならば、わかるかもしれません。彼はわたしよりもはるかに先にいる使い手です。わたしが何周もした結果、身につけたのはあの移動術のみですから。あまりお役にたてなくて、もうしわけない」


 そういってから、父親はすこしだまった。それから不意にくちをひらいた。


「ここにすんでいるものは、比較的はやくから脱出をあきらめてしまったものたちなのでしょうな。じっさいに二か月もくらしていれば、おわかりになるでしょうが、しっていることははっきりいってあなた方と大差ない。こまったものですがね。わたしにしても、いくども失敗した結果、気力がなくなってしまって、ここにたどりついた瞬間にもうどうでもよくなってしまったのですよ。あなた方もそうだったのでしょう? 気にいったからこそ、二か月も逗留していた……ちがいますか? いえいえ、せめているわけではないのです。すくなくとも、そうそうにやめてしまったものにそんなことをいう資格はないのですから。列車があることをしったのも、ここのほかにも町があることをしったのも、じつをいえば娘がうまれてからだったのですよ。娘がうまれて、もういちどやってみようと、そんなふうにおもったのです。結果的にはあきらめてしまったのですがね。ほかの町のひとびとは、わたしとちがった能力を身につけているようです。あきらめたものにおしえる義理はないといわれて、結局どういうものなのかしらないのですが、あなた方にならおしえてくれるでしょう。そうそう、娘のほうは、あなたが挑戦しているあいだに花嫁修業をさせておきますよ。脱出できなければ娘を、脱出できたらわたしたち家族をむかえにきてください。まっていますから。まぁ、わたしとしては、脱出できようができまいがかまわないのですがね。じつのところ、いまのくらしも気にいっているんです。脱出にこだわるのは、たんなる郷愁です。娘にじぶんの生まれそだったばしょを見せたいという、ただそれだけの理由ですから……。けっきょく、脱出してもすぐにこの町にかえってきてしまうでしょうね。娘は――まぁ、わかりませんが。わたしたち家族はすくなくとも、ここでおだやかにくらしている。だからそれでいいのだと、わたしはおもいます。同様に娘がどこでくらそうとも、しあわせであるならかまいません。あなた方がどうなるのかはわかりませんが、健闘をいのる、といっておきましょう。がんばってください。そして、いちど〈円環〉をめぐったら、どうかまたここにかえってきてください」


 父親はそれだけいって立ちさった。としわかい男は出発の準備をととのえた。あだやかな女と大男もいつでもでられるようにととのえていた。少女がやってきて、べんとうをわたした。昼食の心配はしなくてよさそうだと、としわかい男はおもった。


「気をつけてね」と少女は不安そうにいった。


「駅につけばおべんとうが買えるし、こことちがってほかの町はおおきいから定食屋さんもあるし、だいじょうぶだとはおもうけど、ほんとうに気をつけてね? 無茶しないでね? またかえってきてね?」


 それからぼそりと「ちゃんと、むかえにきてね……?」とつけくわえた。おもおもしい一言だった。


 としわかい男は、なぞの迫力におされて、思わずうなずいてしまった。まんぞくそうに少女はほほえんだ。それからくわしい駅までのみちのりをおしえてもらう。


 そうして一行が町をでようというとき、少女はとしわかい男にようえんな目をむけながら、にっこりとほほえんで、こう告げた。


「あんまりかえりがおそいようだと、わたしがむかえにいくから」

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