第7話

「ここまできたら、わたしひとりでかえれるから大丈夫だよ? 心配することないよ」


「いや、その……」と、としわかい男はどういったものかまよった。少女は立ちどまって、男がことばをつむぐのをしずかに待った。しかし、なかなかこたえないので、あだやかな女がかわりにことばをつむいだ。


「あんたはなにものだい? いきなりこんなところに連れてきといて、あとはほったらかしってのはないだろう? ちゃんと説明してほしいところなんだけどねぇ……」


 少女は少しかんがえるそぶりをみせてから、てのひらをうってこたえた。


「じゃあ、わたしのおうちに案内するから、そこではなすね。ついてきて」


 少女はさっさと先をあるいていった。としわかい男はこまった顔で大男をみた。かれは肩をすくめた。あだやかな女はためいきをして、ひと足先に少女についていった。としかわい男と大男は、ふたりのあとをおった。


「家についたらという話だが、ここではだめなのか?」


 としわかい男がきくと、少女はこくびをかしげた。


「べつにこまることはないけど、おなかすいちゃったし。すいてない?」


 そういえば、そろそろ食事のじかんか、と男はおもった。さきほどまでは夜だった――というより暗かった――から、じかんの感覚がくるってしまってどうしようもなかった。が、たしかに腹はへっていた。できれば、なにか食べたいところではあった。


「おかあさんがつくる料理っておいしいんだよ? たべていってね」


「そいつぁ、たのしみだな」と大男がいった。


「でもよ、じょうちゃん、できればそのまえにせつめいをおねがいしたいんだが……」


「そんなこといわれてもー。わたしがするより、おかあさんたちのほうがくわしいとおもうし」


「きみのおかあさんも、きみとおなじようなことができるのか?」


「うん」と少女はうれしそうにうなずいた。


「あとね、おとうさんもできるよ。おにいちゃんもできるし。みんなできる」


 みんなって? と男がきくと、みんなはみんな、というこたえが返ってきた。どうやら集落かなにかがあるらしい、と男はおもった。少女のことばをしんじれば、その村にすむものはすべて、少女のような移動術がつかえることになる。


 となると、かんがえられるのは『〈円環〉からの脱出』をもくてきとした人々だろう。としわかい男がつかっている移動術よりもさらに高度なわざだったが、しかしおなじ性質のものだとおもわれる。


 あのふしぎな少年がやっていた芸当も、少年じしんが、いずれつかえるようになる、といっていた。少女のつかった移動も、おそらくは習得可能なものなのだろう。だが解せないのは、いくらなんでもこんなおさない少女はあの会場にいなかったということだ。


 いちおう、はいった段階でどんなやつがいるかは一通りみていた。情報としてあつめたわけではなかったから正確なことはわからなかったが、しかしこどもはいなかったようにおもう。それに脱出をはじめてから、まだ一日とたっていない。そんな短時間に、たくさんの人がひとつの場にあつまるなど、ありえるのだろうか?


 しばし男はかんがえこんでいたが、これといったものは思いうかんでこなかった。いってみなければわからない、と男は結論づけて、思考をうちきった。


 草原には、レンガでかためられたみちがあった。みちの幅は階段とおなじで、ほそく複雑におれまがっている。みちのまわりは花と草でかこまれている。水路があって、みちとおなじ方向につづいていた。


 はるかとおくには森がみえた。みちは草原をつっきって、その森につづいている。人のあるいているすがたはまったく見かけない。けんそうもなく、気候もおだやかだった。どこかの自然公園をおもわせるような奇妙なばしょだった。


 少女はまようことなくすすんでいく。しょっちゅう十字路にぶつかった。まっすぐいくことがおおく、まがることはほとんどない。草原をぬけて、やがて森にはいる。


 森のなかはいくつも道がとおっていた。水路もとおっている。水路はみちのとなりにある。ときおり橋がかかっていて、わたれるようになっていた。ここでもひとは見かけない。どうぶつはよく見かけたが。


 みちにちかい場所にはひくい木が、すこしはなれた場所には、たかい木がはえていた。木々はみっせいしておらず、森はとおくまで見わたすことができた。太陽のひかりをえだと葉がさえぎっている。こもれ日があちこちにできていた。みちなりにすすんでいると、子犬は急にまがって橋をわたった。橋はちいさく、四歩もあればわたりきれる。


 これを皮切りに、それまでまっすぐにあゆんでいたのが、だんだんとまがりくねるようになった。木のあいだをぬって進行する。みちをはずれることはなかったが、橋をなんどもわたり、複雑にべつのみちをいく。森にはいってからずいぶんとたつようにおもうが、出口はいまだに見えなかった。


「きみのすんでいる集落はとおいのか?」と男はきいた。


「あの神殿のようなばしょからだいぶあるいたが、まだまだつきそうにないな……」


「おなかすいちゃったの? もうちょっとまってて。森をぬけたらすぐだから」


「いや、べつに腹がへったからどうこういっているわけじゃないんだが」


 そういってから、男はことばをつむいだ。


「このあたりはいったいどういうところなんだ? 神殿の周辺はずいぶんときれいだった。あれなら観光にくる人間もけっこういそうにおもうんだが、だれもいない。野生のどうぶつはいるようだが、ひとの声や足音はまったくきこえない。そもそもあそこはきみのような移動術をつかったばあい、かならずくるところなのか?」


「んーとねー……ひとがいないのは、たんに数がすくないから、かな? じつはわたしもよくしらないの。でもわたしはここがすきだから、しょっちゅうくるよ。わたし以外のひとも、ときどきくるみたいだから、まったくいないわけじゃないんだ。ひろいっていうのもあるんだろうね。みんなでここにきても、いっぱいにはならないとおもう。なにしろひろいから。あの神殿についてはわたしもよくしらない。ただ、あそこからこっちにくるときは、かならずあそこにでるの。理由はわたしじゃよくわからないから、おかあさんかおとうさん――おにいちゃんのほうがいいのかな?――にきいてね? わたしよりもよく知ってるとおもうから」


「あんたの家族ってどんなひと?」とあだやかな女がきくと、少女はすぐに「へんなひと」とかえしてよこした。つづきはなく、いくらまってもそれ以上のこたえはかえってこなかった。


「『へんなひと』って具体的には?」とあだやかな女がたずねた。


「んーとね……十歳のむすめをあぶない生物のいる、ずっと夜のふしぎな世界にほうりだして、あまつさえそこにわたしのペットをすててきて、それでわたしに『じぶんの力だけでさがしてきなさい』っていって、しかもほんとうにやっちゃうような、そんなかんじの親なんだけど」


「そいつぁ、たしかにへんな親っちゃあ親だな」と大男はいった。


「俺が親だったら、こどもにぜったいそんなことはさせないぜ? あんなとこにほったらかしにするなんてよ。どうかんがえてもありえねーっつーか、あきらかにまずいだろうっつーか」


「ふふっ、でもこの娘がいたからこそ、あたしたちはあそこからここにくることができたともいえるわけだからねぇ……そういう意味じゃ、あたしらはこの娘の親にかんしゃしなけりゃいけない立場だろう?」


「そりゃそうかもしれねぇけどよぉ……でもやっぱなぁ。あんたはどうおもう?」


 大男はとしかわい男にいったが、男はこたえなかった。かれはまったくべつのことをかんがえていた。少女の兄がだれなのか、それについておもうところがあったのだ。


「きみのおにいさんについてききたいんだが……きみのおにいさんは、きみとおなじ年ごろなのか? あるいは双子とか?」


「ちがうけど、なんで?」と少女はふしぎそうにこたえた。


「わたしとおにいちゃんは、だいぶ年がはなれてるよ。ひとまわり? くらいちがうの。なんで?」


 としわかい男はこたえなかった。ただ、こころのうちで、ではあのくろい服をきた少年はこの少女の関係者ではなかったのだ、とかんがえていた。


 あの少年もだいぶ高度なわざをつかっていた。この少女のはなしにでてくる兄がてっきりそうなのではないかとかんがえたのだが、ちがっていたようだ。もとより冷静におもいかえしてみれば、関係していなくて当然だった。


 ほんとうに少女と少年が家族であったのなら、こちらに話しかけてきたときに少女のことについて、なにかひとことあってしかるべきだろう。それがなかったのだから、少女の兄があの少年のはずがなかった。深読みしすぎたな、と男は反省した。


 話しているあいだに森の出口までやってきていた。出口がここからも見える。ひかりがあふれていて、森のそとがどうなっているのかははっきりとしなかった。一歩一歩ちかづいていくと、もうまくにひかりがささってまぶしい。森からでたとき、しばらくは強烈なひかりで視界をうばわれていた。


 やがて目があかるさになれると、水上都市が見えた。この都市は森よりもさがったところにあり、四方八方からみずが流れこんでいた。


 とおくから見ると、迷路のようにもみえる。町には水路があふれ、あちこちにふんすいのようにみずの橋がかかっていた。もちろん、ほんものの橋もある。レンガづくりの家がおおく、屋根はひくかった。


 少女のあんないで、いっこうは坂をおりて水郷にはいった。まばらながらも人とすれちがうようになる。店に出くわすことはほとんどなく、たいはんの建物は住居としてつかわれているらしい。ときおり露店を見かけた。


 少女はまよいなくすすんでいく。この町はみちがせまく、ほそい路地だらけだった。ほんらいならひろいはずのばしょも、水路によってせまくなっている。


 なかには川と称してもさしつかえなさそうな水路まであった。舟がうかんでいる。みずの流れる音がずっと耳にはいってくるようになった。


 人の数じたいがすくないせいか、はなし声がまわりにひびく。いわく、あたらしい人がこの町にはいったらしい。いわく、その人たちもあきらめるのだろうか、うんぬん。


 あたらしい人とはぼくらのことだろうか、ととしわかい男はおもった。彼はうしろをあるく男女に目くばせをした。大男はかたをすくめ、女は目をとじてくびをふった。なやんでもしかたがない、と彼は結論づけてまえを向いてあるきつづけた。


 とおくから見たとき、町はそうおおきくはみえなかった。しかし迷路のようにいりくんでいるがゆえに目的地につくにはだいぶ遠まわりをせねばならないようだった。


 すでに町にはいってからずいぶんたっているが、まだまだつきそうになかった――というより、あまりにあちこち複雑にいったりきたりするので、現在地がどこなのかわからなくなりそうになり、付言すれば彼はもうすでに、さっきからおなじところをぐるぐるとまわっているのではないかという疑惑にとらわれはじめていた。


 町のなかにはいると、少女はまず大通りといってよいばしょにおもむき、つづいてほそい路地にはいってから、十字路を二度直進して、つぎにみぎにまがり、ひだりにまがり右折と左折をくりかえし、橋を四回もわたって、さらにそこからおなじようにみぎとひだりにまがりつづけた。


 もはやおなじ場所にもどれ、といわれてもできそうにない。彼は少女がみちをまちがえたのではないかとおもいはじめていたが、口にはださなかった。少女はまよっているそぶりなどまったく見せず、あしをとめることもなく、ただひたすらにすすみつづけたからだ。


 やがて少女は一軒家のまえでとまった。三階建てのアパートのような建物がおおいなか、その家だけは一階建てのじゅうたくだった。


 みずが水路から家のまんなかにむかって四方からのびている。屋根にあたっているにもかかわらず音がしないところを見ると、どうやら家屋のなかにまでみずが達しているらしかった。


 橋が一本かかっており、それをわたって少女は家のなかにすばやくはいった。それからちょこんと扉から顔だけをだして、はやくこっちにくるように、といった。


 としわかい男がためらっていると、子犬がすそをひっぱった。彼はうしろの二人に、とりあえずはいってみよう、と声をかけてから、ひとりしか通れないようなほそい橋をわたって庭におりたった。芝生がはえている。彼は扉のまえまでおもむき、少女にうながされるままになかにはいった。


 内部はおどろくほどひろかった、そとからは想像がつかないほどに。玄関をあがって廊下をすすみ、客間にとおされる。


 テーブルとイスがならんでいた。部屋のはしのほう、おそらく家の中心部分とおもわれる場所には水柱があった。水煙はまったくでていない。みずは澄んでいて、ほかの部屋のようすをかいま見ることができた。見ようによってはみずがしたからうえにのびているようにさえ見える。奇妙な家だった。


 少女は、ここでおまちください、とわざとらしくあたまをさげてから部屋をでていった。どうする? と彼が二人にたずねると、すわってまってればいいんじゃない、と女がいった。


 男も同意したらしくイスにすわった。つづいて女もすわり、彼も席についた。しばらくのあいだ、ちんもくが場を支配した。なにか妙だな、と彼はおもった。しずまりかえった室内で、としわかい男はなにかがたりないような感覚におそわれた。


 ふと水柱を見て彼はなにが不足しているのか気がついた。水音だ、と彼はおもった。この部屋には、みずのおとがしていないのだった。


 まちなかで、あれほどひびきわたっていたにもかかわらず、この家にはいってからずっと水音がきこえていなかった。違和感の正体につきあたると、ふしぎとおちついた。部屋の内装に目をうつす。シンプルな部屋だった。


 しろいかべにまどがひとつ。カーテンはかかっていなかった。部屋の中央にテーブルがひとつ置かれ、かこうようにイスが六つ。照明はない。てんじょうを見ると、みずで屋根ができている。透明なガラスかなにかがはってあって、そこにみずを流しているのか、それともみずそのものが屋根をつくっているのかは判断がつかなかった。


 だまってまっているのもいいかげんあきてきたので、なにかしゃべろうと彼がおもいたったとき、いやおくれてもうしわけない、と父親らしき男が少女をしたがえてはいってきた。父親は飲みものをそれぞれくばってから、あいている席にすわった。となりに少女がすわる。


「いやもうしわけない」と父親はもう一度いった。


「べつにこれといったはずせない用があったわけではないのですが、なにしろひろい家ですのでね。娘もわたしを発見するのに、ずいぶんと手まどってしまったのですよ。おまけにわたしを見つけてからがまたたいへんで、一度冷蔵庫のあるキッチンまでもどってから、また客間にむかわなければならないわけですから。まったくひろすぎる家というのもかんがえものですな」


 そういって父親は屈託なくわらった。少女がジュースをのみながらいった。


「ねえお父さん、おきゃくさまが来たならふつうはおかしとか、もってくるんじゃないの?」


 わたしとってくるね、といって少女は席をたって部屋をでていった。


「いやぁ、もうしわけない」と、また父親はあたまをかいた。


「なにしろ客人がめったに来ないものでしてねぇ、ふつうならやってあたりまえだろうということができないんですなぁ。わるくおもわないでください。けっしてわざとではないんです」


「いえ、おかまいなく……」ととしわかい男はいい、つづけてこういった。


「それでいろいろとうかがいたいことがあるのですが――」


 父親はてのひらをとしわかい男にむけていった。


「みなまで言わずともわかっていますよ。だいじょうぶです。この町は見かけはちいさいですがね、見てのとおり屋内はおかしいくらいにひろいんですよ。はじめは迷路のようなみちにまようこともあるでしょうけれど、それもなれですよ。それに人口もすくないですからね、三人もあたらしい人がはいるとなったら、そりゃにぎやかになります。ああ、べつにうるさいわけではないですよ。きいてのとおり、しずかなところですから、気にいっていただけるとおもうんですよ。まぁ多少は不便さをかんじることもあるとおもいますがね、ちょっとした田舎ぐらしといいますか、そんなもんですよ。だいじょうぶ。ここでしずかな余生をすごすのもわるくありません。それにですね、たいくつな生活にあきてきたら、べつの地に観光にいくのもいいですよ。そうそう、神殿のほうからいらっしゃったんでしょう? いやぁあそこはきれいな場所ですからね。わたしもよくいくんですよ。お住まいがきまったら、ぜひいっしょにいきましょう。ああそうそう。あいている家はたくさんありますから、おすきなところをえらんでくださってけっこうですよ。おなじ建物でもあいている部屋はたくさんありますからね。うちのような一軒家もすくないですがありますし、なんでしたらいまからどうです? わたしもおてつだいしますよ。そうですねぇ……わたしとしては、やはり森を見られるところがおすすめですね。いやね、ここの建物はですね、そとから見た面積の何十倍もあるんですよ。くわえて階数も三倍になりますからね。内側からそとをながめても、そとに変化はおきませんから二階建ての建物なら森がみられるんですよ。ただですねぇ……うちのような一階建ての一軒家ですとねぇ、ここは三階建てがほとんどですから、うちからだと森がみえないんですよ。いや、ぐちになってもうしわけないんですがねぇ……やはり壁をみるよりも森をみたほうがいいとおもうんですよ、わたしは。ですからね、やっぱり一軒家をえらぶにしても、うちのような町のなかほどにあるようなのではなくてですね、外周にあるようなところとか、二階建てのものをおえらびになったほうがいいのではないかとわたしはおもうんですねぇ。なに、さがせばけっこう見つかりますから――」


「あー、もうしわけないんですが」ととしわかい男は強引にわってはいった。


「あのですね、なにをかんちがいしているのかしりませんが、ぼくらはべつにこの町に居住するつもりも、家をさがしにきたわけでもないんです。ききたいことというのは――」


「ああそれは失礼した。なんと観光でいらしていただけですか。いや、おはずかしい。わたしとしたことが、てっきりこちらにお住まいをさがしにきたのだとばかりおもいこんでしまって。ということはあれですか? あの廃墟となった工場地帯にすんでいらっしゃるんですか? 娘のはなしによると、あそこであったということでしたが。いや、ずいぶんとクレイジーな方々だ。わたしなど、あんな場所にすむなどとてもではないができませんね。やはりくらすにはいろいろと不都合があるようにおもうのですが。あ、いやいや、べつに個人の趣味にけちをつけるつもりなど毛頭ないのですが、ついつい口がすべってしまいましてな。まぁじっさいにすんでいらっしゃる方からすれば、なにをしごく当然のことをとお思いになるかもしれませんが、わたしとしてはやはりふしぎにおもってしまいますので。ぜひきいてみたいものですなぁ。あ、そのまえにわたしのほうがなぜここにすんでいるのか、あかすべきでしたかな? いやしかしあれですなぁ、じぶんにとって自明のことをあらためて説明するというのは、なかなかむずかしいものですな。ううん、そうですね、わたしはやはりきれいで、おだやかなところがすきなのですよ。あつすぎるのや、さむすぎるのは当然のことながらだめなのですよ。そのてん、ここは気候もちょうどいいですからね。わたしにとってはまさに天のみちびき! ここは理想郷なのですよ。じっさい、この地を気にいって住まうものもたくさんいますからね。どうです? ものはためしといいますし、すこしばかり逗留していっては? いえ、もちろん無理にとはもうしませんがね、せっかくきたのですし、いかがでしょう? いやね、わたしとしてもせっかく会ったのですし、娘も世話になったようですからね、すこしでもここのいいところをしっていただきたいのですよ。それにですね――」

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