第3話 モットー

私くまこは残念ながら現在塾を開講しているわけではありません。自分の生活を維持することが最優先なので塾を開講する資金などないからです。しかし、刻刻と時は過ぎていき、その間にも子育てや教育に迷っている親御さんがSOSを出しているのも確かです。出会いのタイミングは重要ということだと思います。塾を開講できれば困っている親御さんが私を見つけ、困っている親御さんの話を聞いてあげることができるのですが。今は自分から同僚に声をかけることしかできないのが残念です。

第2話では未就学児のお子さんを育てているご家庭に、子育ての方法と勉強をする方法を2-3回説明をしただけで実行してくれた事例を紹介しました。

しかし、就学児童の親御さんは『くまこ式メソッド』を残念ながら受け入れてもらえない事例の方が多かったです。

今回はその事例を紹介します。


職場のあるママさん①

シングルマザーで4年生娘を育てているママさん。チャレンジ4年生は受講していましたがほとんど手を付けていない状態。学校も不登校ぎみ、不登校の理由はママさんも子供から聞き出せていないらしい。毎朝学校に行かない娘を心配しながら仕事場に来ていた。私がアドバイスした内容は、「無理して学校に行かさなくてもいいが自宅学習はしてあげて」ということだけです。しかし、ママさんは「娘が嫌がるので教えられない」と。それは甘やかしているだけの状態です。ママさんが教えてあげられないと言うので私が1回/週で教えにご自宅まで行きました。3回程教えに行きましたがママさんから「娘が勉強したくない。と言うのでしばらくは来なくて大丈夫」と断られてしまいました。「また勉強したくなったら声をかけて」というしかありませんでした。その後その女の子は不登校のまま小学校を卒業し、私立の中学校に入学したが数か月で退学、今は自宅で引きこもっているとのことです。


職場のあるママさん②

ご両親そろっているご家庭の一人娘5年生が不登校で困っていると相談を受けました。「無理して学校に行かさなくてもいいが自宅学習はしてあげて」ということだけしか私は言えません。しかしママさんは「自分では教えられないよ~」と言うので「私が教えてあげるよ」と言ったが、「娘は勉強が嫌いだから大丈夫。勉強以外で好きなことを伸ばしてあげたい」といい断られてしまいました。このお子さんも来年は中学生、地域の学校には進学できないので私立の中学校に入学させると言っていますが本当にそれで大丈夫なのかと私は心配します。


勉強が嫌いと決めているのは親だけです。勉強嫌いではなく分からないだけです。生きていく上知識は必要です、その知識の習得方法は勉強だけなのです。不登校で困っている親御さんに言いたいのは学校には行かなくてもいいが子供の学びを止めることはしてはいけないのです。

不登校で困っている親御さん・勉強ができなくて困っている親御さんに言いたいのは誰かに任せるのではなくまずは親が子供と共に学ぶという姿勢を忘れてはいけまいのです。本当に子供が心配で大切ならばきちんと向き合い子供が泣いても喚いても暴力を振っても話し合わないといけないのです。子供から逃げてはいけないのです。子育ては子供と向き合うことから始まり、子供と共に学ぶこということを理解してしてほしいです。

森のくま塾は子育てのアドバイスをするだけです。

親がどのように子供に接するか・親がどのように勉強を教えるかということを教えるだけです。


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