はじめてのこと

ベッドに入って、裸になった。

うっすらと、細い若い男の体が視界に入った。

 抱き合った。キスをして、胸に手が伸びた。

なんだか変な気持ちになった。

先生はそのまま私を、抱きしめて、行為をやめた。


私はなんだかもどかしく思い、

「最後までして」

と言った。初めては、先生がよかった。

そして、もう二度と会ってくれない気がしたからだ。


下半身に手が触れた。

「濡れてる。入っちゃうよ」

そして、大きな衝撃が股にきた。


   痛い…っ


コンドームつけないのかな?とか、冷静なことを片隅に考えていたが、とにかく痛い。

自分では意識していない声が出てきた。

先生は、隣の部屋に聞こえる。と言って、私を床に下ろした。

それからは一気に突かれた。

声がでる。でも気持ちよくない。

痛いんじゃない。異物が体に突き刺さる。

とにかく早く終わってと願う。

 いつしか、先生が尽きた。

わたしはそのままバスルームに抱えられ、「シャワー浴びて」と置き去りにされた。


 そこから、また記憶がない。

どうやら、自分に都合の悪いことは忘れてしまうタイプなのかもしれない。

恐らく、また、眠った。


その時のぬくもりは、覚えていない。


 朝、初めて男性のモノを見た。

先生に、抜いてほしいと頼まれたのだ。

こうして動かして、と言われる通りに行った。

   変な形

そう思った。どんどん膨らんできて、先生は勝手に果てた。

私のお腹に射精した。

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