第4話 王子様

「あれれ、?なんで皆私のいるところ分かったの?そんな大勢で囲まないでよぉ、、、

これでも女の子なんだぞ☆」


不知火しらぬい あや重要参考人!

大人しく降伏しろ!」


「急に囲んで来てどういう事…」


「手を頭に置いて地面に膝をつけろ!!」


「えぇ、話も聞いてくれないの。」


「早くしろ」


「こんな人数に囲まれたら

私もどうしようもないよぉ」


不知火しらぬい あや 確保!!


レシーバーから船内に響き渡る。


「案外すぐに終わったな」


「こんなに人も要らないですよね~」


小川おがわ巡査は大袈裟おおげさなんだよいつも」


「もっと気楽にやればいいのにな~

めんどくさいのによくやります~」


猪宮いのみやはもう少し危機感を持て」


「あの、、」


「ん~?」


「僕はもう船内から出てもいいですか?

一度でいいから犯人かのじょの顔を拝んでやりたいんです。」


「ん~、だめ。ずっと思ってたけど何か嘘くさいよね~。君、巡査が来るまでここで待機してて~」


「はぁ、分かりました」


まずいな、ここから動けないぞ。

どうすればここから動ける?

どこからならバレないんだ?


そこに朗報が聞こえてくる。


対象が逃げました!!


「そういえば私の場所ってどうやって割り出したの?」


「民間の男の子が協力してくれたんだよ」


「もしかしてだけどさぁ〜

その子って高校生くらいの子?」


「あぁ、そうだ。だからどうした」


不知火の目に光が灯る


「小川巡査!不知火しらぬい あや 重要参考人、確保しました!!」


「あぁ、見れば分かる。それよりどういう事だ?なぜあの子のことを知っている」


「あは、王子様が助けに来てくれたんだね!うんうん!

あの子は何処にいるの?早く教えて?」


「今は俺らが保護している。

お前は大人しく捕まるんだな。」


「それはできないなぁ。

今からは囚われの王子様を助ける物語の始まりだよ☆」


「全体銃を構えろ!!」


「遅いよ」


ゴリッ


一人の警官の首が折れる


「撃て!!!」


ゴリッゴリッ


しかし、聞こえるのは銃声ではなく首の折れる音のみ


「撃てないよね!撃てないよね!

だってこんな大勢で囲んだら流れ弾が当たるもんね!!」


船内14名 地上班53名 総勢67名が仇になる。


「押さえつけろ!殺しても構わん!」


「わぁ、怖いなぁ。。でも、殺し合いなら私の方が経験豊富だよ!」


不知火 彩 女 現象系ディザスター 蜃気楼

約10分 警官28名死亡 22名重症 3名軽症


「きもちぃ………あは、あは、、

こんなに気持ちいのは初めてだよ次はだれが相手をしてくれるの?」


横浜Bブリッジはこれから先一生語り継がれることだろう。

横浜Bブリッジ警官28人殺し と


「これ以上被害は広げられん、

動けるものはすぐに逃げろ!」


「あれぇ、もう終わり?仕方ないなぁ。。。

まぁ、今日はもういいよ。それより私の王子様はどこかなぁ~♡」


レシーバーから再び広がる


撤退!撤退!船内に居るものは橋上の負傷者手当に当たってくれ!

あと、黒崎から目を離すな!


「何があった!!すぐに向かうぞ」


「僕はここでこいつの見張りしときま~す。

少しお話でもしようよ~」


「は、はぁ…」


「目を離すなよ!!」


(不知火さんから見て僕は真ん中の船に乗っています)


「王子様からラブコール来ちゃった☆」


躊躇なく橋から船に飛び降りる。


少なくとも小さくは無い船が大きく揺れる。


「会いに来たよ!!王子様☆」


「ん~?」


「えぇ、、あぶないなぁ」


不知火の頬を銃弾がかすめる


どういう事だ?音など聞こえなかったぞ?

なぜ銃が打てる?


「動いたら当てるよ~?」


「音が出ない異能かぁ…やりずらいなぁ、」


音が出ない異能?武器にも影響するのか?


「やっぱり分かる~?僕の異能は…」





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