第40話 転職

ミラクルコジオとの決闘を終えた後、何事もなく家に帰った。

そして散らかった部屋に嫌気が差した。

急いで部屋を片付けこれまでの行動を振り返った。

瞑想するかのように部屋を暗くした。

その間に電話が鳴り響いたが機内モードにして繋がらなくさせた。


シン「なにかを思い出せそうな予感...」

ビリビリと脳裏を過る。

なにかを奪われた感覚、記憶、忘れてはいけない記憶、自分が果たすべき使命。

奴がくる。ただそんな漠然とした危機感が募る。

すると小言が耳元から聞こえるようになった。

???「奴らが動いた、ここにくるぞ...」

耳を澄ませても声が聞こえることはなかった。


部屋を明るくしてミラクルコジオからの連絡を折り返した。

ミラクルコジオ「やっと繋がった!なにしてたんだい?シン君」

シン「いえ、ちょっと野暮用です」

ミラクルコジオ「そうか、それじゃあ明日からなんだけど私のオフィスに来てくれないか。詳細はメールで送ります。」

シン「分かりました」

ミラクルコジオ「では明日よろしくね」

シンは返事をせず電話を切った。


そして眠りに着いた。

シンはすぐに布団に入り眠りに就いた。

そして夢を見た。久しぶりの夢だ。

焼け野はらに立っていた。

そこに立つ者が語った。

ケント「シン、久しぶりだね。元気だったかい?突然記憶を奪ってすまないね。僕が事情を説明したんだが上の者が言うことを聞かなくてね。それでこの有り様さ...」

ケントは続けて話した。


ケント「ここは僕らのかつての星、シード星だよ。そして故郷のパルトロが襲われたんだ。ここに住む住人は無惨に殺されたよ...奴らは...」

そこで夢が終わってしまった。

シン「は!?」ビクッと目覚めたシン。

頭の中がズキンズキンするのがわかった。

なにか違和感、会ったことのあるような感覚。

時計を見ると時計の針は2時45分を示していた。

そしてシンは二度寝を始めた。


ピピピピッ

シンははっと目覚める。

時計の針は10時を過ぎていた。

シン「やばい、コジオさんのところに間に合わない...」

シンは遅刻の連絡をミラクルコジオにした。

ミラクルコジオ「初日から社長出勤とはやるねぇぇ。まぁ待ってるからいつでもいいよ。なるべく早くね」

以外にもあっさりしていた。

シンはゆっくりと支度を済ませ、家を出た。

そしてミラクルコジオの指示にあったオフィスビルに向かった。

そこはやはり大手商社のビルであった。


エレベータにのり22回に向かった。

チーンと鳴った。

長い廊下を歩いていくといかにも社長室のような扉があった。

インターホンをおす。

そしてピッと反応があり、向こうから声が聞こえた。

秘書「お待ちしておりました、シン様。ではお入りください」

シンは恐る恐る扉を開けた。

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