第36話 勤め先
巨体の男「では、早速こちらのお宅にいって貰います」
そう、示してきた場所は東京区品川にある高級マンションである。
そこに向かう巨体の男2人と新人とシン。
巨体の男が2人もいると下手に逃げられない。
シン「あれ、俺なにしてんだっけ...昨日仕事辞めて、あれ?」
巨体の男「なにボサッとしている。早く来なさい」
あっという間にマンションについてしまった。
巨体の男「先に先輩が業務をしているから見習って自分達も雑務にあたれ」
新人「そんな!?急に仕事するんですか?」
巨体の男「当たり前だ。お客様がご利用中だからな」
シン「なにも詳しい業務内容が分からないのに無理ですよ。そんなの」
巨体の男「見れば分かるさ」
インターホンを押して数秒後に女性の声がした。
女性「あらー、見ない顔ね。新人さん?よろぴくね~」
シンと新人「よろしくお願いします」
自動ドアが開いた。
エレベーターで指定のあった部屋番号に向かった。
部屋の前まで向かった時に扉の向こうからドスッ!っと鈍い音と共に男の断末魔が聞こえた。
扉前のインターホンを押してしばらくまつとガチャリと扉が開いた。
そこにいたのは裕福そうな婦人が立っていた。
婦人「もう、待ちくたびれたわ。早くお入り」
シンと新人「お邪魔します...」
廊下の奥から再びドスッ!っと鈍い音と共に断末魔が響いた。
新人「あ、あの。なにやってるんでくか...」
巨体の男「早く進め」
恐る恐る進むとガラス扉の向こうからゲーム音が聞こえた。
ゲーム野郎「うりゃ、このやろ!!当たれ!この!!」
扉を開けると太って眼鏡をかけた男が熱心にゲームをしていた。
ゲーム野郎「くそ!この野郎!!!」
どうらやオンラインゲームで負けたらしい。
すると太った男が隣に立っているスーツの男におもいっきり腹パンチをした。
ドスッ!!
スーツ男「ぐふぅっ、うぐぁぁぁぁっ!!」
ゲーム野郎「やかましい!下僕のくせに!!」
追い討ちをかけるように腹に蹴りを入れた。
スーツ男は過呼吸になった。
新人「な、なんたんだよこれ!ふざけるな!俺は帰る!!」
巨体の男2人が通せんぼした。
巨体の男「ここで立ち去れば契約不履行で1000万の賠償金になりますよ。逃げるのはお勧めしません」
新人「はぁ!?ふざけるな!」
ゲーム野郎「テメー大声出して舐めんなよこら!!」
ゲーム野郎が新人に腹パンチをしようとした。
新人はなんとか受け止めて反撃をしようとしたが巨体の男2人にボコボコにされた。
婦人「困りますわー、しつけがなってませんね。うちの息子がゲームに勝つまで学校に通わないと言うのでストレス発散にあなた達を雇ったのにとんだお金の無駄だわ」
巨体の男「申し訳ございません。この男を縛るのでどうぞお好きに。もう一人の方は...」
シン「僕はお構い無く。1000万払わされるなら殴られた方がましです」
ゲーム野郎「お前、根性あるな。ちょっとこっちにこい」
新人は婦人のストレス発散でフライパンでぶん殴られていた。
スーツ男「あとは、頼んだよ。新人君...」
シン「はい、そこで休んでてください」
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