第35話 心機一転

ミラクルコジオから連絡があった。

ミラクルコジオ「こんばんわ、シン君。早速だけど明日、営業前の打ち合わせがあるからこの場所に来て欲しい。地図はあとで送るよ。あーそれと電書で送る契約書等にサインしてくれるかな?業務内容とか諸々書いてあるから。よろしくね」

シン「ありがとうございます。あの本当によろしいんですか?」

ミラクルコジオ「ああ、どうってことないよ。僕も人手が欲しかったし凄い助かったよ。じゃあ明日よろしくね」

シン「はい」


電話を切り明日に備えて布団に就いた。

そして朝になり支度をして地図の場所に向かった。

東京都内のビル群の中に目的地が示されていた。

そこのビルは「ウィンドパーク」と表記されていて様々な会社や施設が運営していた。

そのビルの経営者はミラクルコジオである。

2階に向かうと賑やかな通りになっていて飲食店が栄えていた。

そして奥手にあるのがまだ営業していないお店があった。

お店の名前が「ランドマーク」と書かれていて就職する本屋となる。


シン「失礼します」

ミラクルコジオ「お、待っていたよ。おはようさん」

コジオ以外にも新人らしき人物が椅子に丁寧に座りながら待っていた。

すっと立ち上がり、新人「おはようございます!」

と元気よく挨拶が帰ってきた。

ミラクルコジオ「じゃ、皆集まった事だし後はマネージャーに頼むよ」

マネージャー「かしこまりました。では早速自己紹介といきましょう」

シンはふとチラっとマネージャーのカバンを見た。

そこにデリバリー下僕と書かれていた資料があった。

シンの心の声「デリバリー下僕?なんだそれ」


マネージャー「本日はお集まり頂きありがとうございます。では男女に一旦別れましょう。」

シン「え?どゆこと?」

女性が4名、男性が2名いた。

マネージャー「では女性の方は本屋の運営のご説明をします。」

シンと残された新人男性は困惑していた。

しばらく待つとマネージャーが戻ってきた。

マネージャー「では男性の方はデリバリー下僕として働いて貰いま

シン「な、なに!?なにをいって!!」

マネージャー「おや?どうしました?聞いていませんでしたか」


シンと新人男性「いや、本屋の運営と聞いていたので」

マネージャー「やだなぁ、しっかりと契約書の内容を見てくださいよ」

シンは契約書を確認した。

確かに業務内容は接客や品だしなどだ。それに月給や有給についても記載されていてる。

しかし、凄く分かりずらく男性の方は別業務と書かれていた。

それも裏面にデリバリー下僕の業務内容が書かれていた。

電書で見るとき裏面までしっかり確認をしていなかったのだ。裏面を表示する、にタップしないと表示されない仕組みなので尚更悪質だった。


マネージャー「あなた方はこれから社会のために下僕となり働いて貰います。しかしご安心ください!ちゃんとサポートは万全ですので!!」

シン「ちょっと待ってくれ!話が違う!!」

マネージャー「いいえ、決定事項です。ではご検討を祈ります。」

すると奥からガッチリした体つきの巨体が2人やってきた。

マネージャー「教育係、しっかり頼みますよ。社会のために我々のために」

巨体2人「はい」

2人は巨体に連れてかれた。

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