第28話 三人の行方 市街地編

シン「うう...頭が...痛い...」

シンはおもむろに木刀を探した。

全身に激痛が走りながらもなんとか歩いた。

瓦礫の奥から赤い光が射した。

ライナー「ブフゥッグフゥッ」

シン「ラ、ライナーさん!!」


ライナーの腹の部分を木刀が突き刺さっていた。

酷く血を吐いていた。

ライナー「お、俺のことは気にするな...この木刀を抜け...人々を助けろ...」

シン「そんなの出来ません!!酷く出血する!」

ライナー「どのみち助からん、早く抜け...」


煙の奥から機械人形がゾロゾロ歩いてきた。

その手にはリンフェの頭部を持っていた。

機械人形からゲラゲラと笑う効果音が流れ始めた。

リンフェの頭部をシンの近くに投げつけた。


ゴロゴロと転がるリンフェの頭部。

ライナー「くそ、囲まれたか...リンフェもやられたのか...シン?抜けるか?」

シン「はい...恨まないでくださいよ...」

ライナー「仇をとらなかったら恨むさ...」

シンは勢いよく木刀を抜いた。

赤く血が飛び散ると共に木刀が赤く燃えていた。


シン「うおおおお!!!食らえくそ人形ども!!!」

次々と機械人形がボロボロに焼かれていく。 シンは意識がもうろうとしながらも無意識に戦闘の鬼になっていた。

人形が最後の一体になり、ボコボコに叩ききった。

特に頭部の部分を跡形もなく粉砕させた。

シンはひたすら無言で叩きまくった。


自衛隊がゾロゾロと瓦礫を掻き分けた。

自衛隊員「負傷者一名、民間人一名発見致しました!!」

自衛隊員の1人がシンに駆け寄った。

自衛隊員「君!!そこはきけ....なに!なんだこの残骸は!!!各員警戒体制!!!」

シンはロボットを叩きながら気絶をしていた。


???「かつて君たちは1つだった」

???「なにがそうさせた。そして滅びた宇宙すら奇跡に」

夢の中のシン「なんだ、ここは...宇宙?」

そこは青くも白くも光る空間

???「この言語中々にいい響きだね。日本語という存在。感覚や意志で伝える私にとっては画期的な伝え方だ」

夢の中のシン「なんだ、お前は誰だ!!」

???「いつか会えるさ。円卓で」



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