第20話 提供
シン「こちらが剥ぎ取った肉片です」
組織の者は鳩に豆鉄砲をくらった顔をした。
組織の者「え、え、ほんとに剥ぎ取ったの?と、とにかくお疲れ様」
シン「ありがとうございます、それよりもあんな怪物が来るってことは他にも来てるはずです」
組織の者「そ、そうだな。とにかく肉片をありがとう。これを研究対象にしつつこれに効きそうな武器を提供しようと思う」
シン「それは有難いです」
組織の者「まさか、これ以上に活躍するとは思ってもいなかった。正直あの雑居ビルにたまたま生き残った青年としか認識になかった。君の話も本当かも半信半疑だったが信じて良かったと思う。」
シン「心遣いありがとうございます。でもあのままでいたら犯罪を擦り付けられてました」
組織の者「なにはともあれ、君自身を救えると同時に人類の希望になるかもしれないな」
組織の者は肉片を持ち研究室に運んだ。
シン「僕が希望?でもそれも悪くない」
借宿で休むことにした。
家族の居ない生活を続けてる。
しかし全く連絡がないとそうでもなくビデオ通話で安否の確認は行っている。
シン「母さん、調子はどう?」
シンの母親「こっちは大丈夫よ、それより大丈夫なの?ニュースで連続殺人があってシンちゃんの近くじゃないの」
シン「火事になって悲惨なことになってるけど大丈夫だよ」
シンの母親「ああ、なんでこんなことになったの...心配なのに会えなくて...」
シン「ごめんね、近々いくから待ってて。僕にやることがあるんだ」
シンの母親「謎の集団でしょ?怪しいわよあの人たち、本当に大丈夫なの?」
シン「大丈夫、これは人類の存亡に関わったことなんだ」
シンの母親「そんな大それたこと...悪い冗談だといいわ。とにかく気を付けてこっちに帰ってくるのよ」
シンは母親との電話を終えた。
シンは早速トレーニングルームに向かい筋トレを始めた。
シン「101...102...103...」
コンコン
シン「ふぅー、どうぞ」
ガチャッ
赤井琴音「田中さん、お疲れ様です。お怪我はないですか?」
シン「え?田中?ああー、はい。大丈夫です」
赤井琴音「あなた、あの大火事から無事だったの?」
シン「ええ、まぁ運良く」
赤井琴音「それは良かったですね。本日の予定は一旦お休みという形でよろしいですか?」
シン「うん、そうしてほしい。調節ありがとうね」
赤井琴音「いえいえ、あなたの体調が万全の時にまた行いましょう。ところでなぜ筋トレ?」
シン「いやー、体は元気だけど心は疲れてる的な」
赤井琴音「いやいや、意味わかりません。ちゃんと休んでください」
シン「んー、可愛いマネージャーがそう言うならそうしようかな」
赤井琴音「は?殴りますよ」
シン「冗談!冗談!ちゃんと休むよ」
赤井琴音「では、ごゆっくり」
シン「さて、ああ言ってるしとりあえず休むか」
シンはシャワーを浴びて夕飯を食べた。
マネージャーが用意してくれたチーズハンバーグ定食だ。
シン「ん、うまい。料理は上手いとみた!あとはいまいちだけどな~笑」
シンは颯爽とたいらげた。
シン「さて、飯も食べたし寝るか~」
シンはゆっくりと布団にはいった。
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