第14話 役目

あれから僕は様々な各地で場所を突き止め貢献した。

少しづつだが、自分に対する信頼も増えてきた。

そこからある日、日本に帰る便の出来事。

組織の者「ひとまずお疲れ様、君のおかげで救える人々がいて本当に助かったよ。とりあえず今は休んでるといいさ」

シン「本当に大丈夫ですか?僕なんかがここにいて」


組織の者「なにいってる遠慮するな、初めて乗るだろプライベートジェット」

シン「いや、僕は単に一般市民ですよ?それでこんなことに付き合うとは思ってもいませんでした」

組織の者「人生何があるか分からん、私たちは君に可能性を感じたからこうして、かくまった。ただそれだけ」

シンはしばらく考えこんだ。


組織の者「まぁ、世界中で起こってる出来事に付き合わされて困惑するのも無理はない。でも我々人類の危機が迫っているそんな気がするんだ」

シン「危機ですか...僕に救えるかな」

組織の者「君の能力か...そういった類いは他にもあるが君の場合は戦闘において優位にたてる能力だな。非常に興味深い話だ」


シンはうなずいた。

組織の者「しかし、君は生身の人間だ。いくら脳で分かっていてもそれに体が追い付かなかったら意味がない。しばらくうちで筋力トレーニングと勉学に励むといい」

シン「そうですね、僕はしんだ身ですから」

組織の者「時間はたっぷりあるとは限らない。またいつ襲いにくるか分からんものだ。準備せねばなシン君、ん?シン君」

シン「スー、スー」

シンは寝てしまっていた。


夢の中。

また見たことない景色にいた。

そこは下一面に6角形の白いふちの円で囲まれたガラスが敷かれていた。

その上を復数人の人らしき人物がぞろぞろ歩いていた。

周りは遠目に山のような景色が続いていた。

そして真ん中にポツンと天まで続く一面ガラス張りの高い建物があった。


夢の中で確実にヘルメットを被るような動作をした。周りの人達も被った。

そしてぞろぞろとその高い建物に近づいた。

なにか話しているが聞き覚えのない言葉だった。

そしてガラスに近づくと粒子散布のようにキラキラと散り中に続くのがわかった。

周りの作業員らしき人達はぞろぞろと中に入った。

そして夢本人も中に入った。


ある一室に待機した。

周りはテーブルや椅子もありくつろげた。

中で食べ物も食べたりしていた。

そして確実に上に上がっている衝撃が伝わった。

おそらくエレベーターのようなもので上に上がっている感覚だった。

そして、はっきり聞こえる声でこう放った。

???「シン、待っていてね」

シンが目覚めた。

シン「最後なんて言ったんだ...」


組織の者「シン君!起きて!シン君」

シン「んあ、おはようございます」

組織の者「もう、日本に到着したよ。さぁ帰ろう」

シン「ふぁい、先生」

組織の者「それと君は今後の生活のために名前と出身地と学歴はこれになるから」

個人情報のカードを渡された。

シン「田中勇一郎...変な名前...」

組織の者「しょうがないだろう、作るの大変なんだから」

シン「ありがとうございます。とりあえず頑張ります」

組織の者「期待している」


二人は家に向かった。

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