第6話 集会その1

シンは目が覚めた。

夢を覚えていたがいつものことだと思いあまり気にしなかった。

シンは階段を下りて洗面所に向かう。

顔を洗いふと顔を見ると右目が一重で少し腫れていた。

子供の頃から傷痕がまぶたにあり、少し腫れていたのだ。

両親はいつ傷痕があったのか覚えていないという。

謎の殺意が起こる時も右目が痛くなる。

なにかで斬られたような痛さだ。


シンはこれがコンプレックスで目が左右非対称だった。左目はくっきり二重だが余計不格好な右目が嫌いだった。

それでも友達は隔てなく仲良しなので感謝している。

今日は休日なのに寝付きが悪く5時に起きてしまった。

昨日の調べものの続きをした。

どこも確定的な情報がなく謎のままだった。

昨日調べたら脳内画像が消されていた。


もう寝ようにも寝れないのでしばらくゲームして暇を潰した。

そしてお昼頃になり母親が用意した昼ごはんを食べた。

そしてあの裏路地が気になり街に出掛けることにした。

街はいつもと変わらなかった。

そしてあの裏路地につき中の様子を見たが特に変化はなかった。

しばらく街を探索して廻っていたら行ったことないとなり街まで来ていた。


ふと、交差点に差し掛かったときに大通りの歩行者道路にニュースでみた男性が歩いていた。

シンは思いだし男性の後ろをついていった。

男はどんどん進んでいた。

すると続々と人が雑居ビルに入っていくのが見えた。

その男も雑居ビルに入っていった。

シンも続けて雑居ビルに入った。

しばらくあとをつけるとある会議室のようなへやに入っていった。

そこには椅子が並べられていてすでに埋め尽くすほど座っていた。

男は端の椅子に座った。

シンは空いている後ろの席に座った。


そしてしばらくシーンとした時間が続きドスッドスッと二人ぐらいの足音が聞こえた。

前方の扉をガチャッと開けて入ってきたのは目が左右に4つ機械的に光ってる目と口元はつばめの口のように尖っていた。黄色のマントをはおっていて体は機械的なサイボーグだった。

その二人組の謎の人型は座っている人達に順番に近づき頭に手を当てた。

すると座っている人は次第に苦しみだし口からなんやらニュースや出来事をぺらぺら喋っているように聞こえた。


喋り終えると脱力したようにぐたっと腕が垂れる。

隣へ、そしてまた隣へと同じ行為を繰り返していった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る