第4話 察知

不良達はシンに傷一つも負わせられない。

その上に不良達の顔はアザだらけになってきた。

不良「なんだこいつ、軽々避けやがって」

シンは子供の頃から察知能力に長けていた。

自分の身の危険起きたらその一歩先がインスペレーションとして頭に流れる。

そしてシンはそれ通りに動く。


単純な能力で強力な絶対的な力だ。

でも自分がこの力を持つ意味が分からなかった。

平和な日本に争いがたまにはあるがそのたまにの争いにかける人生はもっぱらごめんだ。

この能力で勉強やスポーツに役立てない。

不良達はあっさり一人の男にボコボコにされた。

不良達は一斉に退けぞいた。

メガネ「あの、ありがとうございます。助かりました」

シン「いいんだよ、俺の得意分野だよ」

メガネ「喧嘩強いんだね。羨ましい」

シン「そうでもないよ、喧嘩以外役に立てない」


すると奥からふらふらと揺れた人影が現れた。

またあの時のと思いだしシンは急いで引き留めた。

メガネはそれに続き顔をかしげ追いかけてきた。

シンはゆらゆら揺れた人の手を引っ張り奥の暗闇に行かないようにした。

昼間なのにそこだけが異常に暗く恐怖が募った。

するとメガネがあっとした表情で次の瞬間に白目をむきゆらゆらと揺れ暗闇に向かっていった。


そしてシンの頭にバチっと電流が走った。

痛い!っとうねった。

両手でゆらゆら揺れる二人を引っ張り暗闇に行かないようにした。

二人の力は凄まじく徐々に引っ張られた。

シンはメガネを片手いっぱいに反対方に投げ飛ばした。

その反動でもう一人の人も投げ飛ばした。

ガシャーンと物置が弾け二人は気絶していた。

シンは、はぁはぁと息を吐き暗闇の方から異常な視線を感じる。

それは猛烈な殺意だった。

次第にシンも殺意にうなされた。


シンは横手に転がる鉄パイプを持ち暗闇に切りかかった。

すると暗闇は消えていた。

シンは唖然とし二人を起こしそこを後にした。

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