第4話 はい!実は異世界に行きまして……
はい、この母さんの隣にいるこの女性は二奈の母親、
村田 葉奈さん。いつも穏やかな人だが怒ると般若の顔になる人。
門限を破ったときは特に怖い……
ちなみにうちの母さんと同級生で、その付き合いで俺たちも知り合った。
「は、葉奈さん……あ、あの……」
「あら!蘭葉くん。すこし痩せたかしら?」
「「「「ええええええええ!?!?!?!?」」」」
俺が分かるのかい!?なんでわかった!?
「『なんでわかった!?』とでも言いたそうな顔ね!」
葉奈さんは神かなんかなのか!?ヘラクレス並みだぞ!?(やあ!呼ん( ̄ε(# ̄)☆)
「声と目……かな?強いて言うなら……雰囲気?」
「俺を雰囲気で判断!?葉奈さんマジパネェ~っす。」
「ほんとにお母さんが怖いわ……」
娘も恐怖するレベルの察しの良さ!びっくり……
「もしかして……異世界とか行っちゃった?」
「「「「あんたはエスパーなのか!?!?!?!?」」」」
ほんとに……ヘラクレスが中にいるのか?
この人……こ、怖すぎる……
「あら!正解だったのね!」
「なんでそんなにびっくりしないの!?動揺が全くないの!?」
「う~ん。全くないわけではないけど……なんか実感がわかないのよねぇ~
でも……よかったじゃない!結果的に痩せることができたんだから!」
「え~そんな楽観的に……」
「でも、それって蘭葉くんの得にしかならないからいいんじゃないかしら?」
「うっ……それは……そうですけど……まぁいいか!」
「「「いいんかい!?」」」
三人は仲いいな~
「な~になごんだ顔してんのよ……」
「それはそうと二奈?門限は過ぎていますが?」
「ギクッ……」
あ!こいつ!俺を利用して話を逸らすつもりだったな?
ふざけてんなぁ~!
「やっちゃってください葉奈さん!」
「ちょっ!裏切ったわね蘭葉!」
「分かったわ蘭葉くん!徹底的に調教してやるんだから!」
「お、お母さんも便乗しない!ってか調教って何!?」
「うふふふ~…それは……」
「ちょっ葉奈!?荒南もいるんだから!?」
母さんが止めに入る。
そこでドタバタ話していると、時間は8時を超えていた。
「まぁ大変!こんな時間だわ!帰らないと……うちの夫にも説明しておくわ!」
「は、はぁ……ありがとうございます。」
「はぁ~なんかいろいろあったわね今日。」
「二奈が門限を破ったことはまだ終わってないわよ……」
「えっと~あ、あははは~」
「とりあえず、蘭葉くん、今日はゆっくり休んでね!」
「は、はい……」
色々話してたら、結構疲れちゃったよ……
「じゃあまたね蘭葉、晴香さん!」
「はい!また来てね!二奈ちゃん!」
そして、二奈たちは帰っていった。
俺たちは夕飯を取り始めた。
そして、俺は疑問に思ったことを母さんに聞いた。
「父さんは?」
「今日は1時だって。」
そう、父さんは今日は残業があると言っていたのだった。
「ほんとに3年たってるのね……」
「まぁ……じゃあ俺寝るわ!」
「え!?もう寝るの!?兄ちゃん!」
「ああ……風呂よりも今日は寝たいんだ……」
「まぁ眠いわよね!ゆっくり寝なさい!」
「おけ~」
そして俺はあるスキルを使った。
「「自動洗浄」、「安らぎの眠り」」
その瞬間、俺の体に水がまとって光が出されたかと思うと、
水は消えていった。
「!?今の何!?兄さん!?」
「ああ、異世界で旅の時に使っていた技だ。
風呂がなかったからな……これで済ませていたんだ。」
「もう何があっても驚かないよ……」
「じゃあお休み……」
因みにさっき使った「安らぎの眠り」は
快眠をとるためのスキルだ。
1日中寝ていたらスキルをもらいました。
よし。二階行くか~
「お休み。」
「「おやすみ~」」
二階に行くとふかふかのベッドがあった。
「べ、ベッドだ~!!」
三年ぶりの羽毛布団。弾力のある心地いいベッド。
「ただいま。俺のベッド。」
なんか独り言が出てしまった。
「寝ましょ~」
ああ~いい心地。
ま、まって……スキルの、効力も相まって……
そして俺は夢の世界に行った。
そして……「朝」
「おい!起きろ!」
「うぅ~なんだよ~」
「お前誰だ!」
「父さん?」
面倒なのが来た(パート3)
何回やんだよこの下り……
第4話終わり
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