2話 ほんとに兄さんなの!?
「え、え、え!?ちょっと待って!?ほんとに兄さんなの?」
「ああ!お前の生きる教科書蘭葉くんで~~す」
「……まじ?」
「……まじ!」
もうなんかわけわかめ(古い)的な目でこちらを見ている。
「なんで痩せたの⁉いきなり!?朝はでぶっでぶだったじゃん。」
「ぐふぅ……冗談きちぃぜ……(´;ω;`)」
弟からの当たりがひどい件について……
「まぁ……いうことがあってな!お前が帰ってくるまでの間に。」
「というか一瞬だな……空飛べるなんて、非科学的すぎてなんか信じらんないわ……
あ!じゃあ通称「どこ〇もドア」みたいなことができたりする?」
「あ!そういえばできるわ!「転移」」
その瞬間俺と荒南を光が急に覆った。
まぁ術式の説明は難しいのだが、中学生的に言えば「空間をえぐり取ってその場所に移す」っていうことだ。
しかし、転移した場所の空間が無くなってしまうといった問題もあるのだが、それは空間に人がいない場所から空気を転移させることで補っている。また、転移先の空気が多くなってしまうのも、その消えた空気の場所に送っているため大丈夫なのだ。
まぁ空間を入れ替えればいい話なのだが……
そして、目を開けると近くの公園に来ていた。
「すげーーー!!ここ、公園だよね!すご……あ……ごめん兄さん……」
「いいよ……もう振り切ったつもりだったけんど……」
そう……ここは、いつも僕が いじめられていた場所だ。
~~~~4年前~~
「おい!蘭葉!お前あのどぶに落ちたボール、拾って来いよ。」
「な、なんで僕が……もともと落としたのは准くんじゃ……ガッ!?」
「くそデブは黙ってろ……」
俺は次の日に先生に准君に殴られたと言ったが、殴られた場所がおなかだったので、
「嘘をついてはいけないぞ!」と先生に怒られた……
どうして?僕が何かしたの?
~~~~~~
「……ちゃん!、兄ちゃん!」
「あ、ああ、ごめんな!ちょっと昔のことを思い出して……」
「だ、大丈夫?震えてるよ……」
あ、ほんとだ……なぜこんなに震えているんだろう……
なぜここを転移場所に選んだろう?
やっぱり印象に残ったんだろう……
「さ、帰るぞ!証明されたしな!俺が異世界転移したって……」
「う、うん。」
「「転移」」
また、視界が真っ白な光に覆われて気づいたら元の場所に戻っていた。
「あ、ありがとう。魔法見せてくれて……」
なんか気まずい感じになっちゃった(*‘ω‘ *)
「とりあえず……これで異世界転移したの分かってくれた?」
「うん!兄さんなのも口調で分かったし、今魔法は見せてもらったしね!
それにしてもほんとに魔法ってあるんだ~!!」
荒南は目を輝かせてそう言った。
「ただ向こうではやばかったんだよ……MPの概念があるから。」
「え!?この世界ではないの?」
「ああ。帰ってくるときに特典をもらったんだよ。その一つが「無限魔力」っていう
能力をもらったんだ!」
そう、ヘラクレスが
「あ!君にほかの特典をあげるよ!エルフとかドワーフとか、助けたよね?
その分特典あるから……って君人助けすぎじゃない!?
この感じだと100はあげないといけないんだけど。」
ただなんか可哀そうだったので、
「お前と俺の仲だろう!40でいいよ!」
「ほ、ほんとか!?助かるよ~それぞれ強いスキルにしとく。」
それその分100個になっちゃうんじゃ……
「あ!それはね、大丈夫。」
うわ!?また心読まれた。読むなよ……
「個数が一番大切なんだ!だから大丈夫。」
へ~そうなんだ!
「向こうで確認してね!」
~~~~~~
「それでスキルをもらったんだよねぇ~」
「ちょっとチート過ぎない?」
「俺もちょっときょどったよ……ま、俺の得だからいいけどね!」
「そ、そんな軽く……」
「ま、この力があれば楽に生きられるな~~……あ!お前のことを
すべて養う気はないからな。」
「そこまで世話になる気はねぇよ!」
ははッこの感じだよこの感じ……
「だよな~~……あ。」
ガチャ、そして一人の女の子が入ってきた。
「こんにちは~蘭葉!今日も来たよ~……ってお前誰だ!?」
はぁまた面倒なのがきた……
第二話終わり
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます