第6話 幸せは幸せを呼ぶ

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「羽奈?どーしたの?」優が心配そうに顔を覗き込んでいる。デジャブだろうか。朝の光景と全く同じだ。

「んーん。考え事。」羽奈ははぐらかす。楽しいピクニックなんだから、楽しいことを考えたい。

「羽奈も何かあったら僕に頼ってね。僕だけ甘えるのは何だか…恥ずかしい。」優が頬を赤らめる。何も恥ずかしくなんかない。相談が苦手な人も世の中にはいる。そんな人を私は救いたい。

「ありがとう。いつも頼ってるよ。」ニコッ。羽奈のチャームポイントの笑顔を見せる。

優も笑った。また嬉しいが1つ増える。

サンドイッチも食べ終わり、そろそろ家に帰ろうと羽奈は思い立ち上がる。優も片付けをして立ち上がる。

羽奈が空を仰ぐ。晴れているだけで気持ちがいい。心の中も自然と晴れる。

そして2人手を繋ぎ、家への帰路へとつく。

お互いの中で幸せの時間が続いていた。

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