ヤンデレは怖い
俺は起きたら見知らぬ天井を眺めていた
「……どこだここ」
志熊哲平のお家ではもちろんない
それに漫画内で一度もこんな光景を見たことがないからな
そんなことを考えているとがらがらと扉が開く音がして俺はそちらを見る
「あら起きた?」
そうすると一人の女子生徒が俺の方を見てくる
その女子生徒に見覚えがあり思い出そうと凝視する
「あらわたしのエプロン姿に興奮してあさだ」
「おいごらとんでもないことを言おうとしてんじゃないわあ」
そういえばそうだ思い出したぞこの女子生徒が何者かを
この女子生徒の名前は如月 三久(きさらぎ みく)
だが如月三久を説明するには志熊哲平の関係から話さなくてはならない
志熊哲平には幼馴染みの女の子がいるという設定がある
その幼馴染みはヤンデレで志熊哲平の事が好き
そして印象的なシーンはやはり退場シーンである
幼馴染みが志熊哲平を庇い志熊哲平がその姿を見て覚悟を決めることでより強くなる
つうかこの覚醒シーンがないと志熊哲平弱いからな
主人公に戦いを挑むけどいつも負けるそれが志熊哲平というキャラの立ち位置だった
だが最終的に主人公と肩を並べられるぐらい強くなったのだ
そんなシーンだがこの幼馴染みほぼ出番がないのだ
つうかヤンデレ設定じたい覚醒シーンになぜいるのかっていう説得力を出すためとか言われている
それぐらい出番が日常回ぐらいしかないのだ
「そんでもってとんでもない下ネタを出る度に口にするからぶっちゃけシリアスになっていく本編の緩和材で好きだったなあ」
つうか俺もギャグキャラとして好きだったしな
本編の端っこで志熊哲平とイチャイチャしてて笑った
まあ当事者になった今だと全然笑えないんだけど
でも好きだったからこそ死んだのは悲しかった
……あれ?もしかして志熊哲平に転生した今なら如月三久が退場したシーンを失くせるのでは
でも俺は原作改編なんてしたくない
だが如月三久が死ぬなんてもっといやだあ
「ねえねえそれで」
「おいごら話しながらスボンを脱がそうとするんじゃねえ」
スボンを脱がされそうになり俺は抵抗する
「なんでいつも相手してくれないのよわたしじゃ不満?」
如月三久の見た目を言われて見てみると右目が青色で左目が赤色のオッドアイで金髪
「でもなあこちとらR18禁にするつもりはないんだよ」
「なにを言ってるの」
あやべ本来ならないはずの言葉を言っちまった
まあ大丈夫か
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