(二)-16

 土曜日、半日授業のあと、部活に出た。時々携帯を確認したが、返信はきていなかった。こちらからもっとメッセージを送った方が良かったのか。いや、しかし、そもそも俺が送ったメッセージには、既読がついていなかった。まだ読まれていないのだ。

 一体何があったのだろうか。それとも、俺とはもう会えないということだろうか。なにか彼女に悪いことをしてしまったのだろうか。確かあのとき、急に具合が悪くなっていた。それが原因なのだろうか。今さらながらこのとき、俺は本気で心配になった。

 その後、同じ陸上部のクラスメートがやってきて部室で携帯がなっていることを教えてくれた。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る