(二)-15
その夜、自室のベッドに寝そべって、サナさんの言葉を思い出していた。不純異性交友を疑われたのだろうか、それとも単にサナさんが心配性なだけなのか。それとも、俺が怪しい人間に見えたのだろうか。
でもサナさんは俺に釘を刺しつつも、きっと応援してくれているのだろうとも思い至った。そう考えれば、今日の出来事は言葉の風当たりは強かったが、俺たちのことを認めてくれたってことなのかもしれない。
そして俺はミカにサナさんのことを送った。「妹思いのいいお姉さんだね」と。「また今週、デートしよう」とも。
しかし、今回も返信はなかった。
翌日、学校にいる間中、返事が来るのではないかと期待していた。でも返事はなかった。その次の日もそうだった。
(続く)
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