(二)-14
「まぁ、それも含めてってことになると思う。でも君の恋がどういう結末を迎えるにせよ、覚悟は決めて欲しいのよ」
そしてサナさんは立ち上がると、「じゃあ私、仕事を抜け出してきたから、戻るわね」と言って伝票を持ってお会計を済ませて店を出て行った。
サナさんの言いたいことは理屈ではわかるし、肉親なら自分の妹が幸せになって欲しいと願うのは自然なことだ。それに俺もまだ高校生だし。心配になるのはわかる。でもまだ一回しかデートだってしていないんだから、口出しして欲しくはないとは思った。
どことなく釈然としない気持ちのまま、俺も店を出た。
(続く)
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