第18話

「はい!どうもこんにちは!配信者だよ!もう知っている人が多いと思いますが!今日は超大物ゲスト!日本最強の冒険者パーティーである希望の剣のリーダー、本庄美咲さんと一緒に配信させてもらっています!」

 

 美咲さんが用意してくれたカメラの前に置かれているふかふかのソファに腰掛ける僕はカメラに向かって元気よく挨拶の言葉を口にする。


「ちょっと待って?あなたの名前、配信者なの?」

 

 僕の隣に座る美咲さんは僕の挨拶を聞いて


「はい。そうですよ」


「……だから、貴方のチャンネル名は配信者チャンネルなのね」


「そうです」

 

「もう少し他になんかなかったの?」


「いや、これが一番わかりやすいかなって」


「もう少し考えておきな……いや、これ以上言ったらパワハラになりそうだからやめておくわ」


「助かります」


 僕は美咲さんの言葉に感謝の言葉を口にし、視線をカメラに固定されているスマホの方に向ける。


「にしてもコメント欄が爆速で動いているせいでほとんど読めませんね」


「そうね……スキル使えば読めるでしょうけど……人前で自分の手をさらけ出すのはちょっとね」


「あっ!自分のスキルを紹介するって動画受けそうですね!」


「私の話聞いていた?人前で自分の手をさらけ出すのはやめなさいと言ったのよ?」


「まぁ、僕たちの相手は魔物ですし?」


「いや……その、それを純粋な視線で言われたら私はもう何も言いにくいじゃない」


「良し。勝った」


「待ちなさい?」


「待ちません。このまま話をすり替えさせてもらいます。それで?今日は美咲さんの僕に対する疑問を答え、そのあとに時間があれば視聴者から寄せられた疑問に答えていくって感じで良いですかね?」


 僕は自分の足の上で丸まっているタマを撫でながら美咲さんへと疑問の声を投げかける。


「えぇ。それで良いわよ。私は結構スケジュール開けているから、かなりの質問にも答えられるはずよ」


「ありがとうございます!それでは早速本題に入っていきましょうか!」

 

 僕はカメラを意識し、ハキハキ喋るよう注意しながら

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