Precious story No.4
猫崎くるみサイド
「いやぁ、希ン配信は何度観ても飽きない!それに我が娘ながらいい感じにぶっ飛んでて面白い!!自分で言うのもなんだが親ありてこの子ありって感じだね〜?」
とあるマンションの一室、1人で住むには少し大きめの部屋で私はそう言いながら自分が
「よし…これで完了っと!待機場も準備できたし後は時間が来るのを待つだけかぁ、緊張…は特にしてないけどさてどうなる事やら。ん?希ンからLoin?どれどれ…ニハハハ希ンらしいねぇ」
Loin
希【今日は初配信ですよね!!
「というかやっぱり止められたんだねぇ、止められそうとは思っていたけどさ〜」
流石に初配信であそこまで関わっちゃあ運営としては止めたくなる気持ちは分かる。私もコメントしたくなったけどする前に打ち合わせしてたマネちゃんに止められちゃったし、それも1度ならず2度までも!!(言わずもがなだけど1回目は希ン、2回目は梨恵チー)
ほんと子は親に似るとはいうけれどVの子とママでも同じ事が言えるんだなんてねぇ?
にしても…にゃるほどぉ?そう言う事なら面白い。ちょっと聞いてみますか〜我が娘からのお願い、叶えてやるのが親の務めってねぇ!
そう思って私は運営に連絡を取って無事許可を得てからその仕込みを終わらせる(と言っても数分で片付いたけど)ノリノリでOKするあたりこの会社も大概な気がするけどねぇ
配信開始ボタンを押すと画面上に私のVでのアバターが表示される
白髪のショートカットに猫耳を生やして、服装はヘソが見えるか見えないかのトップスに短パン、ニーソックスを履いた姿。あとで全体絵も見せる予定!
配信が始まった私は裏の作業を進めながら話し始めた
「やぁやぁみんな夜だからこんばんわ〜今宵Vニーズ三期性としてデビューする猫崎くるみだよ!今日は1時間ゆっくりしていってね〜」
コメ欄
ゆるふわ可愛い系きちゃ!
絵師で声もいいとかやばすぎか!?
これは娘も大喜びしてそう
「お?そうそうコメ欄でも言われている通り私は、同じVニーズ三期生の尊衣希、希ンのママでもあるイラストレーターなんだ〜」
そう言って簡単なプロフィール画面を映す
「身長は大体160センチ、年齢は約22歳!趣味は絵を描くと面白い事を探したり面白そうな人を見つけてあそ…おしゃべりする事かな」
ととと!危ない危ない!つい本音が出そうになった。上手く誤魔化せた…よね?
コメ欄
大体とか約とかプロフィールガバガバじゃんw
てかなんか別な事言おうとしてなかったか?
これはコラボしたら面白そうな人が来たな
面白いを尊いに置き換えたら希と同類そう
「おー?希ンね希ン!私が彼女を産む前に何度か話したんだけど確かに同類、私的には同志の臭いがしたんだよね!そこら辺自分猫ですからよくわかるよ〜?まぁ鼻って言うと犬のイメージ強いけどね〜」
そう言いつつ画面を切り替えて自分の正面全体図、横ニ方向、後ろ姿を映しながら自身のこだわりポイントを挙げていく
「それで自画自賛になっちゃうんだけどさ?超可愛くない!?このチラリズムするおへそとかニーソックスとふとももの段差の膨らみとかさー!!フェチズムくすぐられるじゃん!?」
そこからしばらくコメ欄とフェチズムや自分の姿に対する感想などを拾いながら話をする
コメ欄
じぶんで言うかwww
声も見た目もいいのにいってることがおじさんたんだよなぁ
どっちも初配信だけど娘さんと似てるところが次から次に出てくるなw
なんか目線おかしくね?
「まぁそりゃあ私の娘だからね!子は親に似るってのは
そう言って私はこれからの自分の配信スタイルについて話し出す
「私の配信は絵を描きながらの雑談や絵を使ったゲームの配信、後個人的に作業ゲーとか好きだからそこら辺をのんびりやっていこうかなって思ってるよ!」
おっとコメ欄にも私の違和感に気付いた人が出てきたねぇ?とくればネタバラシといこうか!
そう思った私は画面を元の配信画面に戻しつつ準備する
「気付いた人がちらほらいたみたいだねー?そう私はとある作業をしながら配信してたんだぁ。誤解のないように言っておくと、片手間でやってたとかじゃなくて皆んなを驚かせるサプライズの意味を込めてやってたんだ!またラフ画の状態だけど明日までには間に合わせる予定だから楽しみにしておいてね!?」
と言って映したのは私達三期生の集合絵、まだ姿を披露してない彼はレイヤーからわざと外してリスナーの期待感も煽る
「お?丁度1時間経ったし今日はこの辺にしようかな〜これから楽しい事いっぱいしていこうね!お疲れ様〜」
そう言って私は初配信の枠を閉じた
いやーこれから希ンや梨恵チー、それに明日配信のカイカイや先輩達と楽しくなっていけそう!
そんな事を考えながら集合絵を完成させるべく作業へと戻っていった
なおその後理由を言わずに3人しか映さなかったのと四人の中で唯一の男ってのもあって「爪弾きにされた男」「百合に囲まれるどころか輪にすら入れてもらえなかった男」とか散々いじられたのは蛇足、カイカイごめん!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宜しければ感想や評価よろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます