2021/09 日本経済新聞社「第9回 星新一賞」
【詳細URL】
https://hoshiaward.nikkei.co.jp/archive/no9/index.html
【応募作】
ママのミートソース
https://kakuyomu.jp/works/16817330650213983642
【事前作戦】
一般的にイメージされる、出版社主催で非公開作品を集めるタイプの「公募」としては、短編初の応募でした(※中長編も入れると、小学館「キャラブン! アニバーサリー賞」が最初です。その話はのちほど中長編セクションで……)
もともと本作は、小学館「日本おいしい小説大賞」に応募したくて温めていたネタなのですが、同賞が第3回で終了してしまって行き場がなくなっていました。SF要素・技術要素がある話だったので、長編用のネタを短編に仕立て直してこちらへ持ってきた形です。
元の長編案では、ラストは肯定的なニュアンスだったのですが(子供のない女性が「子供がなくとも後代に残せるものはある」と希望を見出す感じ)、短編ということで若干皮肉めいた感じのオチになりました。
一応過去の受賞作なども読んだうえで臨んだのですが、「技術・科学的要素が入る」以外に有効そうな傾向が把握できなかったので、あまり作戦らしい作戦は立案できていなかったかもしれません。
【事後ふりかえり】
事後考察、この回に関してはちゃんとやっていません……。
というのも、選考が複数回あると賞概要に明記されていたにもかかわらず、「どこで落ちたか」を知る手段がなかったのです。
発表されたのは最終候補作と受賞作だけで、あとは何もなし。
正直とてもがっかりしました。
公募に出して得られるものって、ごくわずかな受賞作を別にすれば「どこまで残れたか」という結果のみ。応募者としては、そこを唯一の手掛かりにして次に繋げるしかない。
だのにそれすら、ろくにないとは……。
一次落ちだったのか、最終手前で落ちたのかで、振り返るべき内容は大きく変わってくるとは思うのですが、知る術がないので考えようがありません。
貴重なSF系の公募ではありますが……おそらく今後、この賞に応募することはもうないと思います。
それはそれとして本作、落選後に有償講評で所感を聞いてみたりもしました。
いただいた意見としては「話としてはまとまっている」が「作中の技術が現実にもありそうなものでパンチが弱い」「人間のあいだのドラマが薄い」といった感じでした。
とはいえ賞の性質を考えると「人間ドラマ」についてはあまり大きな問題ではなさそうに思えます。
技術的にも人間ドラマ的にも寄り切らない半端さが、よくなかったのかもしれません。
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