2021/03 ノベルアッププラス「恐怖のチョコレート三題噺短編コンテスト」
【詳細URL】
https://novelup.plus/event/short-contest-3themes/
【応募作】
インディアスにおける我が師についての簡潔な記憶
https://kakuyomu.jp/works/16817330650213691410
【事前作戦】
バレンタインデー&ホワイトデー時期に合わせて募集された「恐怖」「チョコレート」「告白」での三題噺コンテスト、だったのですが。
本作、おそらく、現時点で自分史上いちばん「(このお題で)どうしてこうなった」度が高い話ではないかと思います……。
いえね。
お題、どう見ても「ヤンデレ系恋愛もの」の圧が強いじゃないですか。
私、恋愛ものが苦手なんですよ。そこにこのお題持ってこられて、ちょっとカチンときまして。ユーザー全員が恋愛もの好んでると思うなよ、と。
で。
「こうなったら、意地でも恋愛関係ない話を書いてやる」
と、謎の闘志を燃やしてしまったのがそもそものきっかけです。
三題中いちばん恋愛から切り離しにくい「告白」を起点に考えた結果、「信仰告白→キリスト教→中南米でのカカオ豆・チョコレートの歴史に絡められるんじゃないか?」という発想が浮かび、これで書き始めることにしたのですが……。
書いていくうちにどんどん、心が重くなっていきました。
あまりにも史実が重すぎるのですよね……この話に着手するまで、この地の歴史についてろくな知識もなかった自分が書いてしまって、本当にいいのだろうかと悩みました。
最終的に書き終えて公開ボタンを押す際、とても強いためらいがありましたし、公開後も丸一日以上コメント欄を見に行けませんでした。怖くて。
それでも、現地の歴史やキリスト教に詳しい方からも好意的な反応をいただけたので、いくらかは救われましたが……
話を書くことの責任と重み、というものを、否応なしに考えさせられた話でした。
【事後ふりかえり】
もともと「運営の想定を外す」意図で書き始めた話なので、三振かホームランのどっちかにしかならないだろうな……とは思っていましたが、三振の方ではありました。
とはいえ、ユーザーの方々からは「このお題でこの話……!?」と、大きな反響をいただけたので悔いはないです。
自分としては、単なるコンテストの勝敗以上に、前項でも触れたような「書くこと」に対する意識の変化が何よりも大きかったです。
そして本作、その後カクヨムに持ってきたところ、カクヨムコン8短編賞の中間選考を通ったりもしました。
場が変われば、結果もまた変わってくるようです。
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