第11話 各国選手の登場です!
なんだかんだで三週間経った。
明後日は世界一の決定戦! 試合会場は宇宙らしい。白ネズミさんからの映像貰って、民放で放送あるって。
各国の皆は大盛り上がりだ。
ご飯を食べた後みんなでリビングに集まって特番を見てる我が一家。
百九十六カ国、百九十六機!
でも殆ど国の機体の話題はスルー。
テンプレ設計にテンプレ武器付けただけだから、他を圧倒した四名の設計カスタマイズ組と対戦すればどうなるか目にみえてるからね!
国の代表だから辞退した人はいないみたいだけど。
にしても、設計カスタマイズ組は演出や映像が特別に凄い!
噂では異星にも放送するため、変態白ネズミさん達が撮影、演出してるそうだ。
撮影したり、色々機械弄っている他の白ネズミさんが見えたけど服着てる。
あの白ネズミさんはやっぱり変態だったんだね。気をつけないと!
さて、異星人の技術情報を理解して短時間で設計まで持ち込んだ天才達。
若い娘達ばっかりだったのは驚きだけど、華があるよ。
米国一になったのは、十六歳、そばかすツインテールにロリポップキャンディー咥えた刺激的な服装してる大柄巨乳の少女。おっぱいが、ばいーんばいーんだよ。
ロリッぽい格好に大柄巨乳というミスマッチが妙にえろいね!
お父さんが身を乗り出して見て、お母さんに叩かれてた。お父さんのエッチ。
球場に追従するドローン機六機とともに、噴射炎もなく、着陸したF-35(テロップに書いてあるよ)に大歓声の中、飛び乗って操縦席で大歓声に答えている。
次に映像に出て来た中国の少女はお団子頭で小柄な十四歳。ちょと気弱そうな感じでガチガチに緊張してぷるぷるしてる。やーん、可愛い。
ぶかぶかの制服に付け刃の敬礼をして、中国軍の基地にずらりと並んだ兵隊の敬礼と軍楽隊の大演奏の中、数十機ある自動車くらいの大きさの同じ形の逆涙滴型の小型艦の中の一つに乗り込み……あ、転んだ。
恥ずかしそうに汚れを落とした後、飛び立った。
同じ形が数十機、空を飛ぶと、もう、どれに乗ってるかわかんない。
初級中学っていう、日本の中学校みたいな場所の生徒だったけど数日前に第一無人機中隊の少尉に任命されたみたい。
「同じ十四歳かぁ」
我が弟よ、わたしは更に二歳年上だ。
ロシアの子は十七歳。筋肉質で運動選手みたい。美崎ちゃんみたいにボディスーツ着用、銀色だけどね。
スタイルは良いけど、無表情。そして……
銀色の長髪は……爆発していた。いや、あれ何、爆発後の科学者みたい。
赤の広場に集まった民衆の中、アピールも何もせず、着陸してきた、四階建てのビルくらいあるでーっかい銀色の球状の機体にゆらりと乗り込んだ。
後を追うように数十人の軍人さんらしき人も乗り込んだ。
え、複数乗っても良かったんだ。
こんな感じでTVの特番で各国代表の実機が続々変態白ネズミさんの舟から到着して映像で流れる中、日本代表は? との質問が。
日本は棄権との政府の偉い人。
「美崎ちゃんは出場するよ! 絶対勝つんだから!」
わたしはTVに突っ込みを入れた。
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