第2話 友達の彼女
明日、夏美ちゃんとエッチすることになった。
まさか、裕也の彼女とエッチすることになるとはな。
夢みたいだ……。
夏美ちゃんは可愛くて、スタイル良くて、面白くて、喋りやすくて。
男性の理想を具現化したような女の子だ。
明日、そんな凄い子とエッチできる。
やべぇ……チョー楽しみだ。
早く夏美ちゃんとエッチしたいよ……。
チラッと置き時計に目を向けると、『23時11分』と表示されていた。
もうこんな時間か……。
そろそろ寝るか。
ストレッチしたり、歯を磨いたりしてからベッドに寝転んで目を閉じる。
しばらくして眠りについた。
◇◇◇
――次の日――
俺はゆっくりと目を覚ます。
部屋の窓に目を向けると、カーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいた。
もう朝か……。
今、何時だ?
俺はスマホの画面をタップして現在の時刻を確認する。
スマホの画面には『9時23分』と表示されていた。
え!? もうこんな時間なの!?
今日は10時から夏美ちゃんと会う約束をしている。
それを思い出した俺は慌てて寝癖を直したり、洗顔したり、歯を磨いたりする。
ヤバいっ、寝坊しちゃった。
急がないと遅刻しちゃう。
身支度を済ませたあと、俺は急いで待ち合わせ場所に向かう。
しばらくして待ち合わせ場所に到着した。
「はぁ…はぁ…はぁ…なんとか間に合った」
久しぶりに本気で走ったからマジでしんどい。
「はぁ…はぁ…はぁ…」と乱れた呼吸を整えていると、急に背後から「颯太くんだよね?」と女性の声が聞こえてきた。
聞き覚えのある声だった。
気になった俺は後ろを振り向くと、一人の女の子がいた。
背中まで伸びた綺麗な金色の髪。
やや吊り目がちな目元。
スッと通った鼻。
赤い果実のような唇。
この子の名前は
裕也の彼女だ。
「おはよう、夏美ちゃん」
「うん、おはよう、颯太くん」
夏美ちゃんが俺に明るい笑顔を向けてくる。
その笑顔が可愛すぎて思わずドキッとしてしまった。
相変わらず、夏美ちゃんは可愛いな……。
今日、こんな可愛い子とエッチできるのか。
やべぇぇ……めっちゃ楽しみだ。
「アタシたち、今日エッチするんだよね……?」
「みたいだな……。えーっと、その……今日はよろしくな、夏美ちゃん」
「う、うん……こちらこそよろしくね、颯太くんっ」
「……」
「……」
俺も夏美ちゃんも喋らなくなる。
そのせいで気まずい空気が流れる。
なんか気まずいなぁ……。
この気まずい状況の中、先に口を開いたのは俺だった。
「えーっと、その……どこでエッチする?」
「うーん、どうしよっか……。颯太くんの家はダメかな?」
「悪い、俺の家は無理だ……」
現在、俺の家には弟がいる。
しかも、俺の弟は受験生なんだ。
やっぱり、俺の家は無理だ。弟の受験勉強を邪魔したくないし……。
「颯太くんの家はダメなのか……。ならアタシの家でシよっか」
「夏美ちゃんの家? いいの……?」
「うん、いいよ。今はパパもママの仕事で家にいないしね」
どうやら、夏美ちゃんのお父さんとお母さんは仕事で家にいないらしい。
「そっか、なら夏美ちゃんの家でシよっか」
「う、うんっ……」
夏美ちゃんの家でエッチすることになった。
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