第3話 繋がる

 現在、俺たちは夏美ちゃんの家に向かって歩いていた。


 もうすぐ夏美ちゃんとエッチできる。

 そう思うと、なんか緊張するな……。


 夏美ちゃんの家に向かっている途中、俺たちはコンビニでコンドームを購入した。


 コンビニでコンドームを購入するのは久しぶりだからマジで緊張したよ。

 あと、純粋に恥ずかしかった。

 夏美ちゃんも恥ずかしそうにしていた。


「コンドーム買うの恥ずかしかったな」

「あはは……そうだね」


 なんて会話をしているうちに、やっと夏美ちゃんの家に到着した。


 早速、夏美ちゃんは玄関ドアを開けて家の中に入る。

 俺も『お邪魔します』と言ってから家の中に足を踏み入れた。


 俺たちは玄関で靴を脱いで、夏美ちゃんの部屋に移動する。

 夏美ちゃんの部屋はピンク色で統一されていた。

 女の子らしい部屋だな。


 俺は部屋の床に座る。

 夏美ちゃんは俺の隣に座った。


 たまに彼女の髪からバニラのような甘い香りが漂ってくる。

 良い匂いだな……。

 なんで女の子はこんなに良い匂いがするんだろう?


「颯太くん……そろそろする?」

「え? あっ、うん、そうだな……」


 今から目の前にいる女の子とエッチする。

 そう思うと、ドキドキが止まらない。

 ヤバいっ、緊張してきた。


 夏美ちゃんはどうなんだろう? 緊張してるのかな……?


「あっ、録画しないとダメだね」

「そういえばそうだったなぁ……」


 俺はポケットの中からスマホを取り出して、カメラアプリを開く。

 三脚にスマホを固定させてから録画ボタンを押した。

 録画が開始された途端、部屋中に緊張感が走る。

 

 俺と夏美ちゃんがエッチしているところを裕也に見せるために、録画しているんだ。

 あとでこの録画した動画は裕也に送る予定だ。


 チラッと横を見ると、夏美ちゃんと目が合った。

 

 背中まで伸びた金色の髪。

 大きな瞳、

 小さな鼻。

 薄い唇。

 

 意識すると、夏美ちゃんって本当に可愛いよな……。


「夏美ちゃん……キスしていい?」

「うん、いいよ……きて」


 夏美ちゃんは瞼を閉じて、俺に紅い果実のような唇を向けてくる。

 夏美ちゃんのキス顔を見て、ドキッとしてしまう。


 本当に彼氏持ちの女の子とキスしていいのかな……?

 なんてこと思いながら夏美ちゃんの唇に顔を近づける。


「っ……」


 気づいたら俺と夏美ちゃんの唇は重なっていた。

 裕也の彼女とキスしてしまった。

 罪悪感と背徳感を覚える。


「ちゅっ、ちゅっ……んっんっ……颯太くんっ」

「夏美ちゃんっ……」

「んっんっ……ちゅっ、ちゅっ」


 部屋中にチュッチュッとリップ音が鳴り響く。

 周囲が甘い空気に包まれる。


 夏美ちゃん、めっちゃキス上手いなぁ……。

 

「ちゅっ、ちゅっ……」


 何十秒もキスしていた俺たちは、そっと唇を離す。

 

 夏美ちゃんの顔は赤くなっていた。

 恥ずかしいんだろう。


「あはは……録画しながらキスするの恥ずかしいね」

「だな……」


 行為が終わったら、裕也に録画した動画を送るつもりだ。

 つまり、さっきのキスシーンも裕也に見られるってことだ。


 そう思うと、なんか恥ずかしいなぁ……。

 夏美ちゃんも恥ずかしそうにしていた。


「夏美ちゃん、もう一回キスしていい?」

「うん、いっぱいチューしよ……」


 再び俺たちは顔を近づけてキスする。

 自然と舌を絡め合う。


「ちゅっ、んちゅっ……んっんっ、ちゅっ……颯太くん」

「夏美ちゃん」

「ちゅっ、んっんっ、ちゅっ……」


 熱いキスをしながら夏美ちゃんの服を脱がせる。

 服を脱がせると、黒いブラが露わになった。

 黒いブラに包まれた豊満な胸を見て、俺はゴクリと息を飲む。

 

「なにこの下着……チョーエロいじゃん」

「は、恥ずかしいよっ……へ、変じゃない?」

「全然変じゃないよ。チョーエロいです」

「え、エロい……? それって褒めてるの?」

「うん、褒めてるよっ」

「ならいいけど……んっんっ、ちゅっ、ちゅっ……」


 俺は強引に夏美ちゃんの唇を奪う。

 急にキスされて夏美ちゃんは驚いていた。

 けど嫌がっているようには見えない。


「ちゅっ、んちゅっ……颯太くんっ」


 夏美ちゃんとキスするのマジで気持ちいいな。

 気持ち良すぎてどんどん俺の理性が追い詰められていく。

 もうダメだっ。こんなの我慢できないよ。


 我慢できなくなった俺は夏美ちゃんを押し倒す。

 すると彼女は驚いた表情になる。


「もう我慢できない……?」

「うん、我慢できないっ……悪いけど、今日はたくさん相手してもらうから」

「うん、いいよ。たくさんアタシのこと求めてぇ……」

「夏美ちゃんっ」

「颯太くんっ」


 今日、俺は裕也の彼女と最後までシてしまった。

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