兄と弟
僕が殺したのは別人、、
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しかも、助けてくれた恩人を
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僕は殺したのか、、?
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う、、
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ウワァーーーーー!!!
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僕の悲痛な叫び声が辺りに響いた。
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床に崩れ落ちた僕を、刑事の2人は複雑な表情で見下ろしていた。
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「やっぱり、僕は僕なんだ
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僕には無理だったんだ。
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兄に生まれ変わって生きるなんて。」
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刑事「、、兄に、生まれ変わって、、
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それはどういうことですか、、?!」
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「実は、僕は
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兄ではなく、弟なんです。
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あの火事で、僕も兄も重傷を追い、父たちのように顔の皮膚は焼けただれていました。
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僕たち双子は背格好も同じなので見分けがつかなかったと思いますが、兄がいつも手首につけていたミサンガをちょうどその日に兄からもらって僕がつけていたんです。
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ミサンガが兄のものと知っていた人が、そのミサンガを見て僕を兄だと勘違いしたんだと思います。
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そして、2ヶ月後に意識が戻った僕に向かって、親戚の人がこう言ったんです。
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「助かったのがお兄さんで良かった。」
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この言葉を聞いた時、僕はとても自分が弟だと言えませんでした。
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助かったのが優秀な兄ではなく弟だと知ったら周囲はがっかりする、そう思いました。
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その日以来、これからの人生は兄として生きていこうと決めました。
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そして、いつか僕が犯人を見つけて復讐してやると、決意しました。」
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刑事「まさか、君も入れ替わっていたなんて、、」
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僕の話を聞いて、さすがに刑事も驚きを隠せないようだった。
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そしてここまで話して、僕は重大な事に気づいた。
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