盗賊より盗賊してる女。
「何か良い依頼はないかな?」
「これなんかどうだ?」マグネスが私の届かないところにある依頼用紙を取る。
「おお、これはいいんじゃないですか?」
「いいね。とりあえず保留で。」などとギルドで私たちが喋っていると大所帯のパーティーが私たちの隣で依頼を探し始めた。
レオンとそのパーティーメンバーの一人と目が合う。
「「あっ!」」二人はお互い指を差し合いながら驚いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・
「それにしても、みなさん冒険者になったんですね。」レオンはこの前の盗賊たちと薬草を摘みながら言う。
「まあ、他に道がなかったからな。」元盗賊の一人が気まずそうに言う。
「ともかく、社会復帰してくれてよかったよ。」私はまた悪人を真っ当な道に戻してしまった。私も鼻が高い。
「それに…」もう一人の盗賊が口を開く。
「本物の盗賊を見てしまったので」
「そうそう。俺たち向いてないんだなって思った。」
「自信無くしたよね。」盗賊たちが次々に言う。
「本物の盗賊?あの後何かあったの?」彼らはあの後別の盗賊に襲われたのかと思い尋ねる。
「いや、そうじゃないんですが。」盗賊たちは気まずそうに私をみる。
「何よ。変なの。」よく分からなかったので私は薬草採集に戻った。
何かを察したレオンとマグネスは苦笑していた。
「何よ!」私はレオンを追い回した。
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