第23話 二十三

そうすると、扉をノックする音が聞こえたので、出てみると、そこには、アルヴェルスとアリサちゃんの姿がありました。

どうやら遊びに来たみたいです。

なので、二人を部屋へ招き入れることにしたのですが、部屋の中に入ると、いきなり抱きついてきたので、びっくりしました。

でも、嫌じゃなかったので、されるがままになっていると、そのまま二人にキスされるのです。

「んっ、んんっ! はぁ……はぁ……」

それから暫くして、解放されると、今度はベッドの上で、二人を相手にすることになったのですが、

これが思っていた以上に激しかったため、意識を失ってしまいました。

次に目を覚ました時には、既に朝になっていて、隣には、二人が下着姿のまま寄り添って寝ていました。

それを見ていたら、何だかムラムラしてきてしまったので、こっそり抜け出してお手洗いへ向かったのですが、

途中で、サナエさんとばったり遭遇してしまい、気不味くなってしまい、目を逸らしたのですが、

「おはよう」

と言われてしまい、挨拶を返すことしかできませんでした。

その後、一緒に食堂へ行き、ご飯を食べることにしましたが、その間も、気まずい空気が流れていて、

会話らしい会話がありませんでした。

それから、部屋に戻ってくると、再びベッドの上に座り込み、昨日のことを思い返しながら、一人悶々としていたのでした。

そうすると、そこへアリサちゃんがやって来て、声をかけてきたのです。

どうやら、これからデートに行くことになったようで、そのお誘いを受けたのですが、今日はそんな気分になれなかったので、

断ろうとしたら、強引に連れ出されてしまいました。

そして、着いた先は、街の外れにある廃墟でした。

中に入ると、埃まみれになっていたので、

「掃除をしよう」

ということになり、二人で手分けして掃除することにしました。

そうすると、床の汚れを取るために雑巾を濡らしていると、誤って水を零してしまい、びしょ濡れになってしまいました。

そのため、服を乾かすために脱いでいると、アリサちゃんに見られていまいました。

恥ずかしいけど、どうせ見られているのだからと思い、開き直って堂々としていると、

急に近寄ってきて、私にキスしてきたの。

「ちょっ、ちょっと、何してるの!?」

慌てて離れると、彼女は微笑みながらこう言いました。

「ごめんなさいね、あまりにも可愛かったものだからつい、我慢できなくて」

そう言って、再びキスをしてきたんです。

しかも、今度は舌を入れてきたので、私もそれに応えるようにして絡ませ合いました。

暫くして、お互いに満足したところで口を離すと、唾液が糸を引いていました。

それが恥ずかしかったので、すぐに拭き取ろうとしたら、彼女に止められてしまいました。

というのも、まだ続きがあるみたいなんですよ。

だから、仕方なく付き合うことにしました。

「ねぇ、私にもキスして」

「うん、いいよ」

そうすると、彼女は嬉しそうに微笑んでから、キスをしてきました。

最初は軽く触れるだけの軽いものでしたが、次第に激しくなっていき、最後には舌を絡め合うほど深いものになっていきました。

それが終わると、次は私の番ということで、同じようにしてあげました。

そしたら、彼女も喜んでくれたみたいで、嬉しくなりました。

その後も何度か繰り返している内に、段々と気持ちが昂ってきたので、彼女を押し倒してしまいました。

それからは、お互い下着姿になり、抱き合いながらお互いの身体を触り合っているうちに興奮してきてしまい、またキスするの。

「ちゅっ、くちゅ……ぷはっ、はぁ……」

息苦しくなったので一旦離れて呼吸を整えてから、今度は首筋や鎖骨などを舐めたり吸ったりしていきます。

そうすると、彼女の口から甘い吐息が漏れ始めます。

さらに続けていくと、だんだんと声が大きくなってきます。

暫く続けていると、彼女が身を捩り始めたので、一度手を止めて様子を見てみる事にしました。

彼女の方から求めてきたので、私はそれに答えるように、再び手を動かそうとしたその時、

突然、背後から声をかけられたのです。

驚いて振り返ると、そこにはアルヴェルスさんの姿がありました。

一体何の用なのかと思っていると、彼はこう言ったのです。

「なあ、俺と付き合わないか?」

(えっ!?)

突然の告白に驚きながらも返事をする前に、彼に抱きしめられてしまったせいで何も言えなくなってしまいました。

しかも、それだけではありません。

今度はキスをされてしまったのです。

それも濃厚なやつです。

唇を割って入ってきた舌が口内を蹂躙し、歯茎の裏まで舐め回されてしまいます。

さらには舌同士を絡め合わせて唾液の交換をし、送り込まれてくるものを飲み込んでいくうちに頭がボーっとしてきてしまいます。

しばらくして唇が離れた頃にはすっかり息が上がってしまっていて、まともに立つことすらできなくなっていました。

それでも何とか堪えていたのですが、とうとう限界を迎えてその場に座り込んでしまいました。

「大丈夫かい? 立てるかい?」

そんな私を心配して声をかけてきてくれたのはアルヴェルスさんでした。

ですが、私は首を横に振って答えました。

すると、彼は苦笑しながら手を差し伸べてくれたので、その手を掴み立ち上がりました。

それからお礼を言って立ち去ろうとすると、突然後ろから抱きしめられてしまいました。

驚いたものの抵抗することなく受け入れていたので、されるがままに身を委ねていると、

耳元で囁かれたので思わずドキッとしてしまいました。

しかし、その直後、いきなり唇を奪われてしまい、そのまま舌を入れられて激しく貪られてしまうのです。

しばらくして解放された時には、既に腰が砕けてしまっており、自力で立ち上がることができなくなっていたので、

結局宿屋へ戻ることになりました。

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