二人目
俺たちは街から逃げ、近くの森え隠れた。
「なんとかまいたな」
「そうですね、これからどうしますか若、一世一代のチャンスを逃しましたけど?」
こいつ、一言多いな、まあいいか。
「今日は疲れたし、野営でもするか」
「わかりました」
そして夜になり俺は寝ていた,すると。
「若、若起きてください」
「なんだ、ソコロフまだ朝じゃないだろ」
「敵です」
ええい、次から次えと、めんどくさい。
「敵は一人、なかなかの手練れです」
ソコロフがそう言いながら外に出ると、ソコロフめがけて短剣が飛んできた、しかしそれを難なくよけ。
「それだけか、そんなやわな攻撃で、このわたしを倒せるとでも思ってい、ぐは......」
木の上からの女らしき奴の攻撃がソコロフにクリーンヒットし倒れた。
女らしき奴が俺に詰め寄り、強い口調で。
「主、なぜこんな弱い奴と共に旅をなさるのですか‼」
...お前か...50年もったていたからか、気が付かなかったが、そうこいつこそが魔王四天王の二人目‟守護の魔術師マリィ”自称年齢永遠の25歳、自称性別中性(ソコロフによると年齢1037歳性別女、らしい)
そんなことをしているあいだに、ソコロフが起き上がり。
「おい、マリィてめぇぇぇぇぇ俺を殺す気か‼」
マリィは悪びれるようすもなく
「当り前じゃない‼、あんたみたいな雑魚が主と一緒に旅をするなんて許せない‼」
と堂々と答えた。
「おまえはいつもそうだ‼」
と、ソコロフがマリィに強く言うと。
「なんだと!ソコロフ、もう一度言ってみろ」
「何度だって言ってやるよ!毎回俺を殺そうとしてんじゃねえよ!この雑魚魔術師が」
どんどん二人の喧嘩がヒートアップしていく
「はあぁ、魔法も使えないやつに言われたくないね」
「攻撃魔法を使えないやつが、魔法を語るな‼」
「なんだと!!」
「なんだ!!」
また始まった、こうなると長いんだよな。
「はい、そこまで、二人とも落ち着け」
二人は睨み合いながら。
「若は黙っていてください」
「主は下がっていて下さい」
こういう時だけ息ピッタリなんだよな。
「はいはい、わかったから」
それから数時間後……ようやく落ち着いたみたいだ。
「やっと終わったか?」
「申し訳ありません若」
「すいません主、取り乱しました」
まったく、この二人は本当に仲が悪いな。
「それで、今回はどんな理由があってソコロフを殺そうとしたんだ?」
まあ大体予想がつくが聞いてみる。
「そりゃあソコロフのくそ野郎が我が素晴らしい主と一緒に旅をしているのが気に入らなかったからです」
やっぱりな、こいつらの仲はすごく悪いな。
「そうか、ならお前も一緒に来ればいいんじゃないか?」
そういうと、ソコロフが驚いた顔でこちらを見た。
「なっ!?」
「おおっ!!それは名案ですね」
ソコロフは嫌そうな顔をしているが気にしない。
「それじゃ、決まりだな」
「よろしくお願いします主‼」
こうして俺たち三人で旅をすることになった。
魔王の敵討ち 永露 しぐれ @KatouYasunori
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