中間試験

高校にはいろいろな行事がある、しかし全員が口をそろえて言う嫌いな行事がある、それは中間試験である。

「もうやだ…」

机に突っ伏すのは來間紫央里ことお嬢様、彼女は勉強が大っ嫌いなのだ。

「お嬢様大丈夫ですか」

心配そうに声をかけるのは水無瀬武尊こと僕、僕は勉強が好きなので問題ないのだけれどお嬢様に教えるために一緒に勉強している。

「だってわからないんですもの!」

頬を膨らませながら文句を言うお嬢様はとても可愛いかった。

「じゃあ休憩しましょうか?」

お嬢様はにこやかに

「そうですね!」といった

そして僕らは紅茶を飲みながら話し始めた。

「テストってなんでこんなにあるんでしょうね?しかもみんな同じ日に受けないといけないなんて!そんなのおかしいですよね!」

お嬢様の意見も一理あると思った、確かにテストというものは一つあればいいものだ、それなのになぜこんなにもたくさん作る必要があるのか、不思議だった。「まぁ、仕方ないことですから諦めてください、それにこの学校は進学率も高いですからね」

そうここは進学校でもあるためテストの数が多いのだ。

「わかってますよぉー……でも納得いかないんですよねぇー……」

お嬢様はまだぶつくさ言っていたけど僕は気にせず言った。

「そんなに、文句を言うと神崎さんに教えてもらったらどうですか?」

「えぇ!?嫌ですよ!!絶対無理!!」

「なんでですか?」

「あの人スパルタだから怖いんですよ!!」

なるほどたしかにお嬢様の気持ちもよくわかる、だけどお嬢様のためならあの人は喜んで教えてくれるだろう。

「いいじゃないですか、神崎さん学校で成績一位ですし」

「うぅ〜わかりましたよぉ〜」

渋々了承してくれたようだ。

それからしばらくしてお嬢様は自分の部屋の戻った

「神崎さ~ん」

「はい、どうしました?」

「勉強を教えてほしいのですが……」

「はいもちろんよろしいですよ、どこがわかんないんですか?」

「全部わかんないのでお願いします……」

「……..」

「あれ?神崎さん?」

「あっすいません少し驚いてしまいまして」

「何でですか?」

「いえ、なんでも、では早速始めていきましょう、まあ手始めに5時間ぐらいやりましょう」

「ぅぅぅぅぅ…」

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