いつもの

「ただいま戻りましたお父様」

「おかえり水紫央里」

今日はとても疲れた。早く寝ようと思い自分の部屋に向かった。

「あぁーやっと終わったー」ベッドの上に倒れ込んだ。

「明日からまた頑張らないとな」

そんなことを考えているうちに眠くなってきた。

「おやすみなしゃい」

次の日の朝もお嬢様と途中まで一緒に行き自分の学校に登校した。

「よぉ水無瀬」

斎藤拓海がしゃべりかけてきた

「おはよう拓海」

「お前昨日どこ行ってたんだよ」

「バイトだよ」

「へぇーまじで働いてるんだ」

「悪いか?」

「悪くはないけどな」

「ところで今日の体育ってなんだったっけ?」

「バスケだけど」

「マジかダルいな」

「まぁがんばろうぜ」

「そうだな」

そして体育館に向かい授業が始まった

「みんな〜集まって〜」

「はい」俺はクラスの人達が集められているところへ向かった

「この時間は2チームに別れて1つのコートを使って練習するからチームを決めてくれ〜」

先生はそう言い残してどこかへ行った。

「どうする俺らも分かれるか?」

「そうだな」

俺は齋藤と一緒になったチームはあと一つ空いている席が二つある。

「一人足りないんだったら入れて欲しいやついるか」

齋藤が大きな声で呼びかけたがなかなか反応が無いよう

「仕方ないじゃん諦めろ」

「そっかじゃあそいつは一人で寂しくシュートの練習でもさせてあげればいいだろ

俺はその意見に賛成した、だがしかし誰も手を挙げようとしないそこで仕方なく俺が入ったのだ それからというものはずっと試合をやっていたのだがやはりというべきか齋藤のチームのほうが強かった、齋藤はかなりの実力者なのだ、なので普通に考えて齋藤と同じチームにならないほうがいいと思う人も多いだろうだからと言ってこちらのチームが弱いわけではない、どちらかと言えばかなり強いほうである、ただ相手が悪いだけで、結局一度も勝つことはできなかった。

「おい、次休憩だってさ」

齋藤の声を聞いて他の男子達はぞろぞろと集まってきた

「つ、疲れた」

「やべぇめっちゃ腹減った」

「お前どんだけボール取りに行くんだよ」

「はぁ?それはお前だろう」

「おいこっちこい」

「おう」

「はい水筒」

「ありがとな」

「うん!あ、ちょっと待ってトイレ行ってくる」

「おーう分かった」

数分後、戻ってきた齋藤に俺は聞いた

「なぁお前ってモテてるの?」

「いきなりなんだそりゃ」

「いや別に深い意味は無いんだけど気になっただけだ」

「そういう事ね」

それから少し時間が経って再び体育の授業が再開された。

「お、始まったみたいだぜ、行くか」

「おう」

体育が終わり放課後になって教室に戻って来たらなぜかクラス全体が盛り上がっていた一体何があったのだろうか

「どうしたんだこれ」

齋藤も驚いている様子だ

「なんか女子が校門の前来ているらしいぞ」

「まじで?」

俺は窓を開けて外を見た そこには見覚えのある人が立っていた

「お嬢様……?」

なぜここに……

すると彼女は手を振ってきたので俺は軽く振り返した 、そして急いで教室を出ていった

「どうしましたかお嬢様」

「あなたと一緒に帰ろうと思って」

「分かりました、では行きましょうか」

「はい!」

「そういえば今週の土曜日あいてますか」

「特に用事はありませんが……」

「なら一緒に出かけませんか?」

「はいもちろんいいですよ」

今週の土曜日が楽しみだ!...

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