6日目の5日目
直接授乳の練習が始まりました。
君はなかなか私がいるときには起きてくれず、眠ったままとりあえずくわえて離れる、を繰り返しています。
哺乳瓶での授乳はそれなりにうまくいくから安心していたのですが、それも早計だったようです。
今の速度では、また経鼻栄養に戻るかもと言われてしまいました。
君は今日のお昼、NICUからGCUへ移れたばかりです。
ようやく経鼻栄養が外れたばかりなのに、また胃に直接なんてことになったら、一緒に退院できません。
君のところへ行くときには耐えられるお腹の痛みが、君を置いて病室へ戻るときには耐えられません。
毎度泣きます。
前髪が長くて良かったです。
でも君の笑顔も、見えにくい。
今日はおとーにゃんもおかーにゃんも大変な1日でした。
いろんなことが決まりました。
決まらないのは、君の退院日と保険の扱いくらいです。
明日はもっと急ぐから、君も頑張ってみよう?
一緒に退院しよう?
君を置いて病室へ行くだけでも耐えられないのに、君を病院へ置いて行くなんて。
可能性は、君が生まれたときから聞いていたけれど、どうにも耐えられそうにありません。
君はずっとお腹にいただけに、少し離れているだけでも寂しいです。
置いて行きたくないのは私の希望ですが、君は早くにおとーにゃんと別れてきました。
なのに、私とも離れるなんて。
君を孤独慣れさせたくありません。
ついに中くらいの痙攣を起こしながら、つくづく自分の強欲さを反省しています。
オペのとき、一度は捨てた命なのに、次は「一緒に帰りたい」だなんて。
それでももう一回、奇跡を起こして。
私も頑張るから。
私たちの、奇跡の子。
君は強いから、きっと大丈夫です。
名前を呼んだらはにかむところも、寝起きのふてこい顔も、眠ったときの無垢な顔も、愛しています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます