第3話 お前にだけは食われたくない

 「おいおい、またかよ」

まだ電車や怪物の姿ない。


「よしまだ大丈夫!考えるか、まず普通に考えて、飛ぶのは自殺行為だ!いや!逆にどうしたらいいの〜」


と呟きながら、ふと振り返ると怪物がこっちへ向かってきていた


「待て待て!あんた!さっき人食べてたでしょ!

どんだけ燃費悪いねん」


とぼやいているとやつはスピードを上げてきた!


「ちょっと待って、なんで今になってスピード上げてくるねん!」


そしてまだ怪物がぼそぼそと何かを発していた。


「あいつ、また何か言ってる。やっぱり聞き取れねー、その前に俺を食っても骨と皮しかないから美味しくないぞー」


と叫びながら、閃いた!、下がだめなら上かと思い、おもいっきりジャンプした。


「なんだ〜異世界さんよ〜宙に浮けるのかよ〜

早く言ってくれよね〜」


と安心していた時だった!

真横からあの怪物が襲ってきていた!


宙に浮いた怪物との距離が10メートルに迫る


怖すぎて一旦、怪物から目を逸らす


「いやいや!あんたレールはどこに置いてきた!

普通電車ってレールの上を走るんじゃねーの!!」



と冗談を叫びながら、また恐る恐る怪物を見ると、目の前に怪物の大きな口が開いていた。


「やべ!」

もう終わりかとおもったが、奇跡的に間一髪で避けることができた。


「今回ばかりはマジで食われるかと思ったわ」


腕で汗を拭いながら、ゆっくりと地面に着地した。前を見ると、男性と女性がレールの上で何かを口論していた。

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